不可解なストーリーと真っ黒な真相のゾワゾワ感が頭から離れない『暗黒女子』

暗黒女子
 
この夏、妻からオススメされた小説。曰く、「暗いけど面白い」とのこと。
そのタイトルは『暗黒女子
先ほど読み終わったのですが、いやはや、これはもう・・・
ミステリー好きですが、他にはないまったく新しい読後感。
カンタンに言うと、「怖い、黒い、脳に焼きついて離れない」
でも、展開と真相が素晴らしく、間違いなく名作です。
そのダークな魅力を紹介したいと思います。
※流れ以外のネタバレはありません。

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◆学園随一の女性生徒の死の謎
名門お嬢様女子高がストーリーの舞台。
この女子高の経営者の娘であり、誰もが振り向く憧れの美少女、白石いつみ。
しかし、その白石いつみが1週間前に謎の死を遂げる。
 
いつみが会長を務める文学サークルのメンバーの誰かが殺したという噂が立ち、
その真相を確かめるべく、いつみの頼れるパートナー出会った澄川小百合が
ある独自の方法でサークルメンバーを集めます。
 
その方法とは、サークル恒例の闇鍋&朗読会。
薄暗い部屋の中で中身のわからない鍋を囲み、
「いつみの死の真相」をテーマに、
メンバーそれぞれが“事実に基づいた”小説を書いて持ち寄る。
 
という、インパクトに溢れた方法ですが、
これが思わぬ方向に展開して行きます。
 
 
 
◆突然犯人を名指し
まず、一人目のメンバーが自分の書いた小説を朗読します。
しかし、これが突然まさかの展開に。
なんと、その小説の中で、いきなりいつみを殺した犯人を名指し!

名指ししたのは同じサークルのメンバーなので、当然同じ空間にいる人間です。
 
「マジか・・・何この展開」と、もうすでにここでこのストーリーに釘づけ。
「まだ一人目だけど、このあとの朗読どうなるんだ?」と頭は“?”だらけになり、
思わず目次を見てしまいました。
すると、このあとに今一人目に名指しされたメンバーの朗読もちゃんとあります。
 
僕の“?”はさらに募り、とにかく二人目の朗読に進むことにしました。
 
 
 
◆矛盾の名指し合い
しかし、ここでまた更なる予想外の謎な展開。
なんと二人目、一人目とは別のメンバーを犯人として名指しするのです。
「え・・・これ一体どうなってるの?」
僕の“?”はさらに加速。もうページをめくる手が止まりません。
 
さらに三人目から最後の五人目まで朗読を読むと、
何と現会長の小百合以外の五人のメンバー全員が
他のメンバーに犯人と名指しされる展開に。
 
しかし、この不快なストーリー。ついにその謎が解けていきます。
 
暗黒女子 帯 
 
◆いつみの小説
五人の朗読が終わると、小百合が取り出したのは、
前会長、1週間前に死んだいつみからの小説。
 
五人のメンバーが驚くなか、小百合がそれを読みだすと、
いつみの死の真相と、この闇鍋&朗読会の真の目的が明らかにされます。
 
メンバーたちの慌てようと言ったら・・・
「なるほど、そうきたか。女子って怖い」と思い、読み切った感があったのですが、
さらにページは続いており、誘われるがままページを開いていきました。
 
 
 
◆一番ラストまで読み進めて愕然(←今ここ)
死んだはずのいつみからの小説に“ドンデン返し”と思った僕は甘かった。
いやいや、僕だけでなく読者全員がそう思ったはず。
 
最後の最後に本物の“暗黒女子”が現れます。
 
 
「何じゃこの小説ー!」という衝撃とその後のガクブルを味わうこと請け合い。
涼しくなる前の夏のうちに読んでおくことをオススメする最高傑作ミステリーです。
 


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