羽虫Lの災難

<Lサイド>
この時期は体が活発に動いて快適だ。
でも、今日は曇り空。昨日の雨降りもあってか気温は低め。
気温が高いと快適だけど、湿気があるとこれは不快だ。なんたって羽が重い。

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僕たちは夕暮れが近づくと、友人たちと群がってワイワイと舞い踊る。
そこに理由はないのだけど、太古からの遺伝子がそうさせるのだから仕方ない。
午後からは天気も回復し、夕暮れには太陽の姿を見た。
僕の体温はあの太陽次第。
太陽が照れば僕の運動は俊敏になるし、照らなければ緩慢になる。
 
今日の夕暮れの状態はなかなか上出来だ。
 
 
  
<かずサイド>
日曜だというのに一日仕事をして帰ってきたら、
昼までの曇天が嘘のようにキレイな夕日が見えた。
でも気温はそこまで高くなく、自室に入るとベッドに横になり、
うつらうつらとしてきた。
 
最近ブログを書く時間帯が遅くなっている。
投稿した時間には大多数の人は寝てしまっているだろう。
ああ、なのに、早めに書き出すことがなぜできない。
 
それは僕が怠け者だからさ。
書くのは好きだけど睡眠欲には勝てません。
今日一日よく頑張った。我ながらご苦労様。
おやすみ~、きれいな夕暮れ。
 
 
 
<Lサイド>
夜になると僕たちはある場所に集まる。
そう、明るいところだ。
外灯、コンビニの店内、そして民家から漏れる光。
そこに理由はないのだけど、太古からの遺伝子がそうさせるのだから仕方ない。
 
住宅地に迷い込んだ僕の目は、
たった今、目の前についた民家の明かりに反応した。
太古からの遺伝子は、羽を小刻みに動かさせ、
僕をその明かりのもとへ誘う。
 
網戸に貼りつくと、パソコンに向かってうむうむ悩んでいる人間の男が見えた。
20代前半?半ばくらいだろうか。
いや、童顔というだけで、意外ともう少しいってる気もする。
 
例えば28歳とか、その辺だ。
 
 
 
<かずサイド>
幸せな眠りを夕飯を知らせる母の声に起こされ、
むぐむぐと肉じゃがとみそ汁とその他もろもろを食べた。
 
食べ終わると僕はまた自室に行く。
ブログを書かなければ。
 
しかし、気づくとワンピースの新刊を再読していた。
さらに昨日キャッチボールをした女の子とLINEをしている。
その子からのLINEによると、「デスノート」のドラマ第1話を見ているという。
 
デスノートはマンガも全巻読んで大好きだというのに、
ドラマ化されるとは知らなかった。
これは見なければ。あの子も見てるしね。
  
 
 
<Lサイド>
ニヤニヤとスマホを見ていた推定28歳の男は、
なんだかいそいそと部屋を出て行った。
 
ずぼらな部屋の主は、窓のカーテンが少し開いていて、
そこから部屋の明かりが眩い。
網戸でもイイ感じだが、できれば部屋の中に入りたい。
そこの明るさがどうしようもなく魅力的に思えてしまう。
 
よく見ると、ずぼらな部屋主は余程のずぼらのようで、
網戸が完全に閉まり切っていなかった。
 
やってる?
・・・間違えた。邪魔するぜ。
 
 
 
<かずサイド>
ドラマ「デスノート」はおもしろかった。
ライトはアイドルファンなのか?魅上照がミサと接触のある検事?
各キャラがちょっとずつ原作と違うけど、引き込まれて見てしまった。
 
LINEの相手の子は途中で眠気の限界に来たらしく、「おやすみ」と送って来た。
こちらも「おやすみ」と返したところでドラマは終わった。
もうちょっと頑張ったら全部見れたのにねぇ。
 
僕はコーヒーをカップに入れ、自室に戻った。
さて、マジでそろそろブログ書かなきゃ。
・・・しかし、ネタが浮かばない。
 
 
 
<Lサイド>
部屋の侵入に成功した僕は、
長時間網戸にへばりついて疲れていたため、
モニタから明かりを放つパソコンのキーボードに降り立った。
 
はあ、部屋も明るいしモニタも明るい。
おまけにキーボードの上はほんのり温かい。
なんだかうつらうつらしてきたぞ。
 
 
  
<かずサイド>
ネタがなくて困ったので、とりあえず、
さっきのデスノートで気になった、
やたらアイドルみたいな顔立ちのLを演じていたイケメンは何者か、
Googleに検索をかけた。
 
「デスノート L 俳優」
山崎賢人という若手俳優であることがわかった。
誰だ?知らない。アイドルではないことがわかった。
 
 
 
<Lサイド>
突然カタカタという音が近くに響いた。
うつらうつらから覚醒したとき、
暗い大きい影が降ってきた。
 
あっと思ったときにはときすでに遅く、
・・・・無念。
僕は断末魔の息を吐いた。
 
 
 
<かずサイド>
またパソコンのモニタを眺めつつ、ブログのネタを考えていると、
何やらキーボードに異変を見つける。
 
「L」のキーのところに羽虫がつぶれている。
これは、、間違いなく僕がキーを操作してつぶしてしまったんだろう。
えらい申し訳ないけど、そんなとこにいる君が悪い。
 
ティッシュペーパーにくるんで簡単なお祈りを捧げた。なむなむ。
 
 
 
<あとがき>
「L」のキーとキーワードがキー(鍵)となった羽虫くんの災難。
そしてまんまとそれをネタにする僕。
Lサイドは最後の災難のシーン以外すべて妄想ですが、
「L」のキーの上で羽虫くんが星になっていたことと、
デスノートのLについて検索したことは事実です。
「L」のキーなんてほとんど使わないのに・・・。
 
災難としか言いようがない。
僕は羽虫くんに「L」と名付けました。
ごめんね、ありがとう。

 


羽虫Lの災難」への2件のフィードバック

  1. M.I.F

    ものすごい妄想力ですね!楽しく読めました( ´ ▽ ` )ノ
    最近は虫の侵入がおおいですよねーorz

    ちなみに、前回の話題ですが、ゲームとかみんな持ってなかったり、公園とかでボール遊びが禁止されてなかった頃なので、5,6人集まればボールとバット、あるいは缶蹴りしてましたね

    返信
    1. かず 投稿作成者

      妄想力ですか(笑)なんだか褒められてるのか微妙ですね(笑)
      楽しんでいただけたのはとても嬉しいです。これは褒めてもらってますね!(^^)
      虫の侵入多いですね。困ったものです。
       
      ああ、なるほど。僕といっしょですね!
      僕はそれがそのまま部活になって行きました(笑)
      お互いいい少年時代を持っているみたいですね(^ー^)

      返信

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