斉藤和義「やさしくなりたい」1つ進めたのならよかったじゃないの!

こんにちは。歌詞学の講師、かずです。
おかげさまでこの講義、割と人気でございます。ありがとうございます!
 
さて、今回の教材は斉藤和義さんの「やさしくなりたい」です。
高視聴率だったドラマ『家政婦のミタ』の主題歌だった曲ですね。
僕もドラマで知りました。
 
この曲には僕の大好きなフレーズがあり、
それが人生を送る上でとても大事な価値観だなと思うのです。
ぜひ皆さんも考えてみてください。

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歌詞全文
 
 
 
昨日10/31のNHKの「SONGS」に斉藤和義さんが出ていて、
「やさしくなりたい」も披露。
それで今日書こうと思ったワケです。
 
 
 
では、講義に入りたいと思います!
僕がこの曲の歌詞で感銘を受けるのは、
2番のAメロ部分の歌詞です。
 
ご紹介しますね。
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 サイコロ転がして 1の目が出たけれど
 双六(すごろく)の文字には「ふりだしに戻る」
 キミはきっと言うだろう 「あなたらしいわね」と
 「1つ進めたのならよかったじゃないの!」
——————————————————————
と、ここまでの歌詞です。
 
「1つ進めたのならよかったじゃないの!」
ここです。この歌詞です。僕が好きなのは。
 
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サイコロを転がして双六に取り組む主人公。
この「双六」は人生の比喩です。
今、投げたサイコロは1の目が出ました。1つ、先に進めます。
 
・・・しかし、1つ進んだ先には「ふりだしに戻る」の文字。
ありますよね。双六には必ず。
しかも全体の後半に差しかかるくらいのところに。
 
あちゃーと目を覆います。ついてない。
1が出てふりだしに戻される確率は6分の1。
自分には運がないのか。これまでの苦労、歩みはパァかよ・・・。
もっとうまいやりようが5通りくらいはあったんじゃないか。
 
 
落ち込む主人公に、彼女はちょっと突き放して言います。
「あなたらしいわね」
 
そう言われた主人公は「ホントだよな・・・」と自嘲します。
自分の努力はここぞというところで実らない。
むしろ裏目に出るんだよ。
 
 
しかし、次の言葉で彼女は主人公を救います。
「1つ進めたのならよかったじゃないの!」
 
 
さて、どうでしょうみなさん。
「いやいや、1つも進んでないから!」
「ふりだしだからむしろマイナスww」
と、お思いでしょう。
 
 
僕も最初、そう思いました。
しかし、違うのです。そう、まったくもって違います。
 
 
この「双六」は人生の比喩。そう書きました。
双六をただのゲームと捉えると、
進んでない、むしろマイナス、そうなります。

ただ、人生と捉えると違うのです。
1歩踏み出した、ところが踏み外し、転落。
気づけば元より悪い状態になった。
そんなことは人生でいくらでもあります。
 

大事なのは、1歩踏み出したそのとき、
確実に1歩前に進んだ事実があることです。
結果としては、ふりだしに戻ってしまうワケですが、
彼女はその事実を評価してくれ、
主人公にも気づかせようとしているのです。
 
 

資本主義の現代では、「結果がすべて」
そんな風潮、いえ、どっしりとした土壌が出来上がってしまっています。
「プロセスはよかった」なんてのはただの言い訳。そんな周りからの視線。
 
 
しかし、本当にそうでしょうか?
 
 
結果を出すためには1歩の踏み出しが必要であり、
プロセスが順調なのも不可欠です。
何もせず結果を出せたなんてのは、ズルイことをした人です。
 
 
この彼女はその部分を認めてくれているのです。
進んだはずの1歩は、将来ちゃんと返ってくる。
同じ轍は踏まないように学習したり、前よりスムーズに進めたり。
 
ほら、これって1歩以上進んでいるでしょう?
大事なのはやめてしまわないこと。
 
そんなことに気づかせてくれる存在。
そんな人がそばにいたのが、この歌詞の主人公の強みですよね。
 
 
僕にもそんな存在がほしいものです。
かずでした。
 


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