Mr.Children「BLUE」待つ恋愛と僕の恋愛論

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えらく大仰なタイトルをつけました。かずの『歌詞学』の時間へようこそ!
今回の教材はMr.Children「Kind of Love 」収録曲の「BLUE」です。
初めて耳にしたとき、歌詞に“共感でき過ぎてしまった”曲です。 
「BLUE」はずばり、待つ恋愛を歌った歌。
痛々しくもピュアな恋愛を経験した、あるいはしている人には
ぜひ聞いてほしい歌詞なんです。

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◆全体の解釈
まずはこの曲の歌詞から読み取れる物語の全体像から行こうと思います。
【歌詞全文はコチラ参照】 
 
「BLUE」というタイトル。
これだけから見ると、何となく明るくてきれいで、
爽やかだったり晴れやかだったりするイメージを持ちますが、
好きな女性の気持ちが自分に傾くのを待つ男の、
重く苦しい気持ちをめちゃくちゃうまく表現している切ない曲です。
 
僕と歌われている主人公は、おそらく20代前半。
そのくらいの若々しさと純粋さ、そしてあきらめの悪さをビシビシ感じます。
・・・まさに僕がその年齢のころこの曲の僕と同じ恋愛をしていました。
 
接点が持てないわけじゃない。
でも気持ちはこちらには向いていなくて、別の男を見てる。
でも接点が持てないわけじゃないためにその子が気になるし、あきらめ切れない。
当時、「桜井さんは僕の代弁者だ」と聞きながら夜空を眺めていたのを思い出します。
 
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◆歌詞の深読み
では、ここからはポイントで歌詞をピックアップして深読んで行きます!
 
「待ち合わせの場所へ向かう車の中で
 君の好きな歌あわてて探した」
やるやる!これやりますよー。
大好きなあの子に会えるというその日。
でも、もちろん付き合っているワケじゃないし、少しでも気に入られたい!
となれば、車で流す音楽はあの子の好きな歌でしょう!これしかありません。
 
 
「さりげなく君を誘うその言い訳を
 いくつも用意してここまでこぎつけたのに」
これも、しますね。会える約束をなんとか取り付けるために。
「おいしいお店友達に教えてもらったんだけど行かない?」
「母の日のプレゼント選ぶのに女子の目線が欲しんだけど助けてくれない?」
「ミスチルのライブ当たったんだけど来ない?」
はい、見え見えですよね。わかっていますよ。
でも、このうち1個くらいヒットすると、またこんなことがんばって考えちゃうんです。
 
 
「Ah ぼんやり君は窓の外見てる
ああ!それなのに!約束をなんとか取り付けて、
好きな音楽もTSUTAYAで借りてきていて、
それなのに!ああそれなのに!
そんな気持ちが「Ah」に凝縮されています。
 
 
「隠し切れないその胸の中
 今も誰かを待ち続けてるけど
 怒る資格も今の僕にはないの?」

結論。そんな資格はないのです。
「君」の胸の中にいるのは「僕」じゃない、「誰か」。
なんと切ないのか。でも、それが現実。
 
 
「隠し切れないこの胸の中
 いつも遠くで君を見ていたから
 簡単には諦められずにいるよ」

しかし、その切ない現実に懲りずに付き合うことに決めたのは自分自身なのです。
諦めるか、がんばるか、僕たちにできるのはいつもそのどちらか。
そんなとき、がんばる方を選んでしまうのが恋する男というものですよね。
そんな自分はカッコ悪いなと思いながらも、正直嫌いではなかったです。
 
 
「そして今日もBLUE
 それでもいいさ
 So I’m waiting for your Heart」

「BLUE」とは憂鬱という意味の「ブルー」だったのですね。
切なさを抱えながらも、そんな“BLUEな日々”を選んでしまった僕。
でも、「それでもいいさ」と割り切ります。
どんな感じで「それでもいいさ」と言ったのかな。僕はそんなことを考えます。
さらりと、あっけらかんと言ったのか。
辛さをこれからも覚悟して自分に言い聞かせるように吐き出したのか。
 
どちらにしても、選んだ道は同じ。
「君の心が僕に傾くのを待つことにするよ」

 
 
 
◆最後に(かずの恋愛論)
「失恋は人を成長させる」なんて、もっともらしい慰めの言葉が世の中にはあります。
恋する人間、特にこの曲のような切ない恋をする人間には、
そんな人間的な成長よりもただただ相手の気持ちがほしいものです。
 
この曲を聞くと誰にともなく、そんな文句を言っていたころを思い出します。

でも、
諦めるか、がんばるか。
僕の経験上、ここでがんばる方を選んだとき、
そこでしか得られない成長があるのは事実です。
 
その分傷つくことも多いのですが、
そんな自分を嫌いにならないこと。
最後までそれさえ貫ければ、結果はともかく、その恋愛は大成功です。
暗く鈍く光る青色でも、その経験は心の中に留まり、
爽やかに美しく光る青色を探す道しるべになる。
いまではそう信じることができます。
 
 
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Mr.Children「BLUE」待つ恋愛と僕の恋愛論」への2件のフィードバック

  1. ピンバック: Mr.Children「Jewelry」恋心は泥の中でも誇らしく輝く | かずのUPノート

  2. ピンバック: 盲目ゆえに見えるものもある。Mr.Childrenの「Heavenly kiss」 | かずのUPノート

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