Mr.Children「羊、吠える」パッとしない自分を感じたときに最強の曲

羊、吠える
 
歌詞から生き方を学ぶ。かずの『歌詞学』の時間です!
今日の教材はMr.Childrenの「羊、吠える」という曲。
シングル「旅立ちの唄」のカップリング曲ですが、歌詞が最高にカッコイイ。
いや、カッコ悪いんです。でもカッコイイ。
そんな歌詞は、パッとしない自分を感じてしまったときの特効薬です。

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◆全体の解釈
まずはこの曲の歌詞から読み取れる物語の全体像から行こうと思います。
【歌詞全文はコチラ参照】 
 
桜井さん曰く、「負け犬の歌」とのことで、
前面に“カッコ悪い感”が出ています。
しかし、その裏面には、悪く言えば開き直りなんですが、
そんな自分を奮い立たせるフレーズをちゃんと持っている強かさを感じます。
 
狼の血筋じゃないからいっそ羊の声で吠える
 
この負け犬の強かさに感動するし、
“カッコ悪くてもカッコ悪いまま前に進む”美学に溢れた曲なのです。
 
 
 
◆歌詞の深読み
では、ここからは歌詞をポイントでピックアップして深読んで学びます!
 
「いいこと“49” 嫌なこと“51”の比率」
ああ、なんてパッとしない比率なんでしょう。
でも、同時に「わかるわ~」ってなりませんでしたか?
最初にこの歌詞を聞いたとき「なんて絶妙だろう」と思いました。
ひょっとしたら世界で一番共感を得られるフレーズではないか。
 
 
「あまり多くの期待をもう自分によせていない
 ときどき褒めてくれる人に出会う それで十分」
そんなパッとしない自分を受け入れちゃっている自分。
そんな自分に多くの期待なんて、そりゃよせられません。
 
でも、そんな自分でも、ときどき褒めてくれる人がいるなぁ。
だからまあ、おれってそこまでダメな奴でもないのかもな。
そうさ、それで十分。そういうことにしておこう。
 
なんて独り言が聞こえてきそう。
でもですね、これは僕のなかで真理です。
ときどき褒められるんです。それで「本望だ」って思っていればいいんです。
 
 
「狼の血筋じゃないから いっそ羊の声で吠える」
これですね。この歌詞ですよ。この曲の神髄は。
え?サビの歌詞だから当然ですって。・・・まあ確かに。
 
でもカッコいいんですよ、この歌詞。
この曲を知ってからの僕は、狼が吠えている映像よりも
羊が吠えている映像の方がカッコよく見えます。
 
だって、スポーツ漫画でも優勝したヤツが雄叫び上げるより、
負けたヤツがぐしゃぐしゃになりながら
「クソー!」って立ち上がる方がカッコイイし、
揺さぶられるものがあるでしょ?
 
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「殴られたなら もう片一方の頬を差し出すように
 潔く生きれたなら どんなにか素敵だろう」
もうね、こんな生き方ができたらホントに素敵。
普通は殴られたら、ビックリするし、当然痛いし、何より惨め。
もう一発なんてごめんです。
 
でも、そこでもう片一方の頬を差し出すということは、
そんな惨めな自分でも揺るがない誇りがある証拠。
「狼の血筋じゃないから いっそ羊の声で吠える」
なんて強気に言ってみたけど、このレベルまでは無理かもな。
でも憧れるんだよな。
 
こういう感覚ですね。
生きているうちにぜひこのレベルまで自分を達したいものです。
 
 
「少し憎みながら
 深く愛しながら」 
この曲最後のフレーズです。
直前の歌詞は、
「狼の血筋じゃないから 今日も羊の声で吠える
 “バカみたい”と笑う君に 気付かぬ振りしながら」
 
なんですが、少し憎んで深く愛しているのは、
「君」ではなくて「僕」のこと。
というのが僕の解釈。
 
だって、この感覚わかるんですもん。
パッとしないけど、そんな自分で勝負したいと思う。
そんな自分が嫌いじゃなくて、いやむしろめちゃくちゃ好き!
って感覚(笑)
 
「自分を好きになれないと誰にも好きになってもらえないよ」
というよく聞く言葉については、そんなこともないと僕は思うのですが、
自分を好きになれないと、納得いく人生は送れないとは思います。
 
少し憎みつつ深く愛す。
つまり欠点も含めて自分を好きでいる。
これができているのだから、この曲の主人公の「僕」は
負け犬どころか、人間的になかなかスゴイ奴だと思うのです。
 
 
◆最後に
超ビッグバンドのボーカルである桜井さんが、
ダメな奴の心情を歌ってくれる。
僕たちはそこに安心を覚えるし、
そんな自分でも生きがって生きればいいんだ。
って思わせてくれる。
 
パッとしない自分を肯定して、潔く生きる。
“カッコ悪いことのカッコよさ”を教えてくれる曲。
なんだか自分という存在がぼんやりしたものに思えたら、
即座にこの曲を聞く。これが僕の鉄板なんです。 
 
  
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