一見は百聞に如かず。その心は?Mr.Childrenの「ROLLIN’ ROLLING」

みなさん、こんにちは。
なんちゃって講師かずの行うなんちゃって講義、歌詞学の時間です。
(何人履修してくれることやら)
 
今日のテーマ曲はMr.Childrenの新アルバム「REFLECTION{Naked} 」より、
「ROLLIN’ ROLLING ~一見は百聞に如かず」という曲です。
 
この曲、タイトルに見慣れたことわざがあります。
あれ?でもこれ、逆じゃない?
正しくは「百聞は一見に如かず」ですよね?みなさんご存じのとおり。

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間違い?いや、そんなワケありません。これは敢えて、でしょうね。
ああ!なんだか哲学の薫りがします!
桜井さんの歌詞はホントに素晴らしいのですが、
今日の講義では恐れ多くもこれをかずなりに解釈して、
人生のヒントや学びを勝手に得てしまおうと思います。
 
”勝手に”というのがポイントであり注意点。
桜井さんがそう思って書いた、とかを見聞きしたわけではありません。
全てが僕の“勝手”な妄想と解釈です。悪しからず。

でも
足を止めて読んでくれる あなたは有能。
歌詞全文はこちら

 
 
■駅前の通りの隅に座り込んだおっさん
この曲の歌詞を見ると僕は、
駅前の通りの隅に座り込んだおっさんを思い浮かべます。
そして、御主人!お嬢さん!若ぇの!と道行く人に声をかけ、
人生の不条理を囁き、聞いた人が顔をしかめるのを見てにやにやしているのです。
 
彼は一体何者なのか・・・
 

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■一見は百聞に如かず
正しくは「百聞は一見に如かず」ですが、
おっさんは「一見は百聞に如かず」だとうそぶきます。
それは一体どういうことなのか。
 
歌詞のなかで、おっさんは2つの話をしています。
1つ目の優男の話では、やり切れない人生のえぐさを、
2つ目の綺麗な声の少年の話では、夢のあっけなさを説いています。
 
一見は百聞に如かず。
こんな話は、誰の身の回りにもごろごろしているのかもしれません。
 
「1つのケースを見て、それで全部と思うんじゃない。
 そんなことはまだまだ世の中に溢れているんだ。
 あんたの身にも降りかかるかもしれない。
 せいぜい気をつけるんだな。」
おっさんはこう言いたいのだと思います。
 
1つのケースのことを実際に見てよく知っていることより、
似たようなケースがたくさんあるということを想像できることが大事。
それが「一見は百聞に如かず」の心情ではないかと思うのです。
 
 
■最後の「百聞は一見に如かず」と、おっさんの正体
しかししかし、歌詞の最後でおっさんは
「百聞は一見に如かず お前の目で見ろ!!」
と言い放ちます。
 
散々「聞いていけ」と言っておきながら、最後は「自分で見ろ!」と言う。
なんだか最後にブレたなぁ。と思ってしまいますが、
こう考えるとどうでしょう。
 
おっさんこそが、そんな人生の不条理を過去に味わった人なのです。
人には言えないような人生のえぐさを味わい、どん底を見た。
あてもなく駅前通りを徘徊していると、
そこですれ違うのはみな幸せそうな人たちばかり。
 
おっさんは、そこを行き交う人の姿を直視できません。
「おれだって、あのころは幸せだった。なのに・・・」
決して自分だけが悪かったわけじゃない。
今でも、あのころに戻れば同じ結果を易々とたどるだろう。
避けきれない、不幸としか言えない出来事だった・・・。
 
そうして、おっさんは駅前通りに座り込んだ。
そうして世の中の不条理を通行人に浴びせた。
はじめは「お前らも不幸になれ」という気持ちもあった。
 
しかし、おっさんは強く優しい人だった。
「人生に何が起こるかは、生きてみなくちゃわからない」
おれがこうして不条理を教えてやることで援護射撃をしてやるよ。
だから思いきり人生を駆け抜けてみろ!
そしてお前は栄光を手に入れろ!
 
百聞は一見に如かず。お前の人生はお前の目で見ろ!!
 
 
おっさんの話には、この世の人間に対する愛があったのです。
 
どうですか?勝手にした妄想と解釈ですが、
そんな曲だと思いながら、僕はこの「ROLLIN’ ROLLING」を聞いてしまいます。
 
前向きに、強く、生きる勇気が湧いてきませんか?
 
 
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一見は百聞に如かず。その心は?Mr.Childrenの「ROLLIN’ ROLLING」」への11件のフィードバック

  1. むら

    歌詞の意味がどうしても分からず検索していてこちらのブログに行き着きました。
    なるほどと思いました。かずさんの解釈、すばらしいと思います。
    この解釈を頭に入れながら曲を聴き直すと、改めて納得しました。

    返信
    1. かず 投稿作成者

      むらさん、はじめまして。
      とてもとても嬉しいコメントをありがとうございます!
      僕も最初はなんて変わった曲に歌詞だろうと思いましたが、
      この解釈で聞くととてもすばらしい歌詞だと感じ、今では大好きな曲です。

      返信
  2. こーじろー

    似たようなケースがたくさんあるというよりも、目の前で見たことだけではなく、人生には色々な事があるから、自分の周りで起きたことが全てだと思うな→一見は百聞にしかずかなと思うのですが、いかがでしょうか。
    そしてそれを理解した上で、自分の道は自分で拓き、自分の目で見ろという意味の百聞は一見にしかずだと思います。

    返信
    1. かず 投稿作成者

      こーじろーさん、コメントありがとうございます!
      なるほど、そうですね。昨今のニュースを見ていても、想像もできないことが世の中では起きてますもんね。
      その上での百聞は一見に如かずという最後のメッセージはやはり強力ですね。
      例え桜井さんの意図した解釈とはズレてても、こんな視点を持たせてくれた「ROLLIN’ ROLLING」は僕の“学びの一曲”です。

      返信
  3. しー

    なるほどなあと納得させられるような解釈でした。やっぱり桜井さんは天才ですね!
    自分も今困難にぶつかっているのですごく歌詞が身にしみるように感じます。自分の中の価値観が変わってしまってもMr.Childrenを好きでい続けたいものです。

    返信
    1. かず 投稿作成者

      しーさんコメントありがとうございます!
      桜井さんは天才ですね。こんな世界観やメッセージを短い詩のなかで教えてくれるのですから。
      困難・・・そうなんですね。辛いことを乗り越えるにはどれだけ言葉を知っているかだと聞いたことがあります。
      Mr.Childrenの曲はいろんな言葉を教えてくれますよね。
      どうか、しーさんがしーさんらしく今ある困難に立ち向かわれるよう、お祈りしています。

      返信
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