盲目ゆえに見えるものもある。Mr.Childrenの「Heavenly kiss」

かずの歌詞学の教室へようこそ。
何気に聞いている歌詞からハッとさせられることは多いものです。
 
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今回の教材はMr.Childrenの「Heavenly kiss」です。

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シングル「口笛」のカップリング曲ですが、
珍しく一人称が「俺」という歌詞と、櫻井さんの気怠そうでいて芯のある歌声が特徴です。
 
長い月日に渡り付き合ってきた男女、
そこに訪れる倦怠期の気配。カッコつけてもそこに怯えてしまう「俺」。
もう二人はダメなのか。とあきらめムード。
 
しかし、ふとした何気ないところで、互いにあのころの気持ちが蘇ってきて・・・
そんな物語の見える大人な雰囲気の歌詞です。
 
歌詞全文(http://j-lyric.net/artist/a001c7a/l00a654.html) 
youtube動画(https://www.youtube.com/watch?v=IGnAplJZOY8
 
 
 
さて、では本題。歌詞の深読みに入ります。
この曲の歌詞は名言満載なのですが、
なかでも僕が「カッコイイ」と思うのが、タイトルのとおり、
 
 
盲目ゆえに見えるものもある
 
 
というフレーズ。
「恋は盲目」なんて言葉がありますが、僕もまさしく実感したことがあります。
現実の相手の姿が冷静に見れないんですよね。いや、ホント。
 
 
盲目というのは、もちろん目が見えないこと。
「恋は盲目」という言葉は上に書いたような意味合いで、
一般的には良くないケースに使いますよね。
 
 
しかし、逆に言えば「恋は盲目」だからこそ、
自分にしか見えない相手の姿がある。
と、こういう論理なワケですね。
 
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さて、論理だけで言ってしまうとここまでですが、
この歌詞学の授業は深読み(≒妄想)が真骨頂。
 

倦怠期から伸びる未来には「別れ」なんて見えてしまう「俺」ですが、
ふと自分の目が相手を見るとき盲目であることに気づきます。
彼女に対する友人の評価と自分の評価がかなり違うという場面でもあったのでしょう。
 
 
盲目であるというとこは、つまり恋心があるということ。
ときには憎く感じることあっても、やはり愛しいのです。
自分の本心が今でもそうであることに「俺」は気づいたのです。
 
 
そして、「いつだって I lost in you(君に夢中)」という歌詞に続きます。
認めちゃいましたね。
四の五の言っても、ちょっとあきらめムードで大人ぶっても、
彼女のことが大事なのです。
 
 
そのあとに、
化けの皮を剥いだ君を愛せるのは そう 俺ぐらいなもんさ
という、これまた痺れるフレーズがあるのですが、 
化けの皮を剥いでも魅力的に見えてしまう彼女の姿こそが、
「俺」の盲目が見たものなのです。
 
 
そうして「俺」は彼女に言います。
Shall we heavenly kiss(天国のようなキスをしないか)
ひー!すごいセリフ。あくまで「俺」はカッコつけですね。
そこに男の美学と不器用さを感じ、ぞくぞく来るフレーズです。

 
そうしてカッコつけながらも彼女に自分の本心を伝えたことで、
それは彼女の心をとらえます。
そして出会いの日以上の煌めきを取り戻すことにつながるのです。
 
 
全ては、「俺」が自分の盲目に気づいたこと。
その盲目で見る彼女がとても魅力的だったこと。
これをカッコつけながらも素直に認めたこと。
これが二人を繋ぎ止め、さらに絆を深めたのです。
 
 
もし将来こんなことが僕の身に起これば、
絶対に思い出したい一曲です。 
「恋は盲目」これはとても尊い言葉なのです。
 
 
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