『直虎』33話。まさしく神回。嫌われ政次の一生は、熱い、熱い、最高の物語でした。


 
…圧倒された。圧倒されて出そうになった涙も引っ込んだ。そのくらいの熱さとパワーを感じた33話でした。もうなんか最終回くらいの感慨のある神回でしたね。

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ついに政次が死んでしまいました。前々回くらいから、それを覚悟しつつ、悲しくてどうしようもない気持ちになると思っていたのですが、実際の政次の死のシーン、もう悲しさとかつらさとか、そういう次元じゃなく、ただただ圧倒されて気がつけばソファーの上でひざを抱えて固まっていました。
 
熱い気持ちや熱いシーンに弱い僕、そんな僕を圧倒させた今回の33話の”熱さ”について、感想を書いていきたいと思います。
 
 
◆政次の熱さ
この物語の熱さの根源は、もうすべてこの人です。井伊を、そして直虎を守るためならば、忌み嫌われることも厭わない生き方。
 
僕だったら、どこかのタイミングで直虎には本心をこっそり伝えて、「おれをわかってくれ」と言ってしまうと思います。
 
しかし、もちろん政次はそうしない。最後まで、心臓を貫かれてまでもなお、本心を口にしませんでした。(それこそが直虎に本心を伝えることになっているのですが)
 
そしてこの記事のトップ画にしたあのシーン。この穏やかな顔。
「白黒をつけむとひとり君を待つ 天つたふ日こそ楽しからずや」 
これまでも直虎と碁を打つシーンは何度も出てきましたが、政次はいつも淡々と打っている印象しか描かれませんでしたが、直虎と碁を打つことが最高の楽しみであり、大切な時間だと思っていたことに涙しました。
 
 
 
◆龍雲丸の熱さ
今回の話、熱さをテーマに語るなら、忘れてはいけないこの人。龍雲丸です。
龍雲丸は、政次の生き様と本心をすぐに悟り、その生き様を認めていましたよね。これは、龍雲丸自身も政次の生き様の底にある熱さを感じ取っていたからだと思います。
 
そして、政次の熱さを同じ男として理解し、受け止め、近藤に謀られるという不測の事態に戸惑う直虎に政次の本心を伝えます。
 
「あの人の言う井伊ってのはあんたのことなんだよ」そうそう!そのとおりなんだよ!と視聴者としてはみんな思ったはず。
 
このセリフを伝えられるのは、龍雲丸しかいないのです。政を行う立場でもなく、井伊の者ですらない。シンプルに同じ男として政次の熱さを理解し、その本心を直虎に伝えた龍雲丸。いい仕事をします。政次の本心の熱さをちゃんと感じ取った龍雲丸もまた、熱い男です。
 
 
 
◆直虎の熱さ
今回の近藤の謀りごとに翻弄され、政次の命を追いつめられ、絶望に立たされる直虎でしたが、龍雲丸や和尚様の言葉をきちんと受け止め、自分と井伊家が置かれている現状を冷静に考えました。
 
そして、その結果に出した答え…
あまりにも衝撃的でしたね。もう、愛とか、信頼とか、絆とか、今の世の中で使われている言葉では表現できないものを見せられた気がしました。それらを全部超越してる。
 
女性でありながら、政次の思いを理解し、それに寄り添ったうえで出したのがあの答えだっということですが、素晴らしいですね。素晴らしすぎて政次の死をすんなりと受け入れられてしまうこの感じ。
 
このシーンとその裏にある直虎の葛藤を描いたことは、きっと最終回が終わったあとでも神シーンとして視聴者の間で語られるに違いありません。
 
 
 
◆最後に
小野政次という人物は、実際にはどんな人物だったのでしょうね。
井伊家に嫌われていたという人物ということで伝えられているそうですが、本当に450年ほど前にこんな物語があったのだとしたら、自分の本心と生き様をこれだけ丁寧に描いてもらって、大変喜んでいるでしょうね。政次の霊なるものがいるのなら、やっと浮かばれた瞬間だったのかもしれません。
 
そんなことを考えながら、本編が終わったあとの政次の墓のナレーションを聞いていました。
 
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