大人の読書は主観ゴリゴリで読まなきゃもったいない。ハンス王子もウサギもきっといいやつだ。


 
読書って、いいですよね。あのゆっくりと流れる時間。字を追っているだけなのに、頭の中に広がる世界観。中でも特にいいのが、その物語の解釈を誰にも邪魔されず、否定されず、純粋に自分だけのものにできること。それこそが大人の読書の醍醐味ですよね。

スポンサードリンク
先日、地上波初放送された「アナと雪の女王」。うちの叔母がこのアナ雪が大好きでして、映画館に3回行ったそうです。
アナ雪に、ハンス王子って出てきますよね。あのアナと「扉開けて」を歌う、最終的には腹黒の(アナが言うところの「心が凍った」)王子。
 

 
あ、こいつですこいつ。
このハンス王子について、叔母がこんな解釈を話してたのがめちゃくちゃ印象的だったんです。
その叔母の解釈がこれ。
 
「ハンス王子は、最初は心からアナが好きでプロポーズしたんだと思う。その後王女が二人とも城を空けてしまって、代わりに国を動かすことで邪心が芽生えただけ。だって、そうじゃないとあんなに素敵にアナと歌なんて歌えないでしょ?」
 
僕はこの叔母の感性に感動していまいました。確かに、ハンスがアナと二人で歌う「扉開けて」は、世界中の人が大好きな歌です。動画共有サイトでも、マネして歌っている男女がどれだけいることか。
しかし一方、ハンスに対して叔母と同じ解釈をした人は世界中でどのくらいいるでしょうか。
 
例えばこれが、子どものころの国語のテストで、「ハンスはアナを本気で愛していた心優しい人物」か「ハンスは王様の座を奪おうとした悪い人物」か、どちらが正しいか?という問題があったら、答えは後者でしょう。
でも、僕たちはそれぞれの感性を持ち、それで社会生活を送る大人。主観ゴリゴリの解釈や価値観を持っていてもそれでいいのです。誰にも間違いと否定する権利はありません。
 
むしろ、独自の感性を持っていることは尊いし、主観の解釈すら持たずにただぼーっと映画を観たり本を読むのはもったいないことこの上ないです。
 
 
 
有名な絵本「うさぎとかめ」。あれなんかだと僕は、うさぎはいい加減な怠け者というよりも、情け深いやつじゃないかと思うのです。

だって、かけっこの勝負を持ちかけたのはカメの方。「なんでそんなにのろいのか?」というウサギの意地悪はあったとは言え、かけっこで勝負などあまりにウサギをバカにした提案。
 
だけどウサギは素直にその勝負を受けます。さらに、どうせ休むならとっととゴールしてしまってからカメを待ちつつ休めばいい。いやむしろ、カメを待たずに家に帰ってしまえばいい。ウサギにはその選択もできたはずです。
 
しかしウサギはそうしなかった。ゴールしてしまわず、コースの途中で休んだ。もちろん、多少寝ててもカメに勝てるという油断はあったでしょうが、自分のはるか後を懸命に進んでくるカメを捨ておくのではなく、ゴールせずに待ったのです。
 
そう解釈すると、ウサギは情け深いやつ以外の何者でもないなぁと僕は思ってしまうのです。
でも僕のこの解釈も、国語のテストなら正解はもらえないでしょう。「ウサギのように油断せず、カメのようにコツコツあきらめずに頑張るのが大事」というのが答えに設定されているからです。
 
  
誰かや世間一般なんてあやふやなものが決めた模範解答だけでなく、主観ゴリゴリの自分なりの解釈や価値観、あるいは視点が持てること。これは人間として大事なことだと僕は思います。
 
気づけばあんまり読書の話をしていませんが(汗)、読書でもいろんな解釈ができ、自分なりの感想が持てるということ。これが大人の読書の特権ですし、それをしないのはせっかく読書したのにあまりにもったいない。
 
凝り固まった価値観を押しつける人と仕事をしたので、こんなことを思った次第です。(笑)
 

スポンサードリンク


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

*