神父さんの言葉が例え使い回しでも、受け止め方次第で忘れられない言葉になる

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生き方・哲学

 

結婚式のときの神父さんの言葉を今でも覚えている人ってどのくらいいるでしょうか。僕たちも結婚式を挙げてからしばらく経ちますが、僕は未だにはっきり覚えています。今回は、僕たちの結婚式のときの神父さんの言葉と、その受け止め方について書いていきます。

 

神父さんのくれた言葉

僕たちが式を挙げた式場は、神父さんは日本人の方でした。最初聞いたとき「へー、珍しい」と思ったのですが、でも親近感が湧いていいのかなと思いました。なんというか、現実離れしていないというか。その予想どおり、その神父さんは式の当日、僕たちに素晴らしい言葉をくれたのです。

「健やかなるときも、病めるときも、〇〇を愛すことを誓いますか?」
「はい、誓います」
の誓いの言葉が終わったあと、日本人の神父さんは、こんなことを教えてくれました。

人生にはハプニングがつきものです。
経験したことのないことも多々起きるでしょう。
そうしたときに、こうすればそれらの問題がたちどころに解決するという正しい答えやマニュアルはありません。
ただし、お二人にはあるものが1つあります。
それは時間です。

その時間を使って、お二人で悩んで、お二人で話し合って、お二人で引き受けてください。

こんなステキな言葉を、僕たちの顔を正面から見て、丁寧に教えてくれた神父さん。僕はその言葉をひとつひとつ、聞き漏らさないように、噛みしめるように聞いていました。

 

あの言葉、使い回しやろうに(笑)

そんな僕は、厳かな教会の祭壇の上に立ち、豪奢なステンドグラスの下でめちゃくちゃ“コクコク”うなづいていたらしく、後ろから見ると結構目立っていたらしいのです。そう指摘したのは父でした。そして、こう言ったのです。

神父さんの言葉にいちいちうなづいてたなぁ。
あの言葉なんて、使い回しの言葉やろうに(笑)

「先週式を挙げた夫婦にも同じこと言ってるに決まってるのに、真面目にコクコクしてみっともない」と言っているのがスケスケになって見えるような言葉でした。どうですか。この、先ほどの神父さんとの言葉の重さの違い。

それで僕は言ってやりました。

例え使い回しでも、言われたおれ本人が『本当にその通りだ。なんていいことを教えてくださったんだ』と受け止めたなら、それがおれにとっては真実。コクコクしたっていいだろ。

父の言う通り、恐らく使い回された言葉なんだろうと僕も思います。それでも、十二分に重みがありました。これから1人でウェーイって気ままに暮らしていた僕ではなく、2人で生きて行くという境目にあたり、「時間を使い、あらゆる出来事も二人で引き受けなさい」という言葉は僕にとってかけがえのない教えでした。

 

人生や世界の見え方は、その人の心の持ち方や価値観を反映しています。「広い世界を見るために、自分の信じる価値観で切り取って見ている」と言った方が僕の考え方に近いですね。

だから、価値観を形作ってくれる言葉がとても大事なものです。その言葉にいつ出会うかわかりません。それが式場の使い回しの言葉でも、受け止め方次第で忘れられない大切な言葉になる。そんな貴重な経験を、人生で一度の場面で知ることができたという出来事でした。

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