窓からパンのかたまりを投げる我が上司

僕の勤める会社は小さいながらも支社があり、
そこには全部で7人の社員がおります。
 
そんな我が支社の支社長Mさん(50代後半女性)は絵に描いたような自由人。
管理職として頭を悩ますのを潔しとせず、いち社員として現場に出たがる習性が
体中に染みついてしまっています。
 
そんなM支社長が、先日お昼ご飯の最後に突然ポツリ。
「このでっかいパン食べ切れん。窓から投げたら、キレイな鳥が食べにくるかな?」


一同、シーン。
 
そこで、僕が意見を言いました。
「確かにこの辺は鳥が多いですけど、
 僕は明日の朝、掃除のおじさんが怒鳴り込んでくる可能性の方が高いと思います」
 
M支社長「そうかな~」
そう言いながらホントにでっかいパンをむしりむしり。そして、パク。もぐもぐ。
目が「もう要らんと言ってる」と僕が思った瞬間。
 
 
野球ボールほどのサイズのかたまりを窓の外にポイ!(事務所は2階です)
 
 
一同、え~~!?
結局投げるんだ!!僕の意見は即却下すか!?しかもサイズでかい!!
  
 
それはもう“パンくずをまく”ではなく、“パンを投球する”でした。
さらにもう1球、投げます。その嬉しそうな顔・・・。
 
しかも、「う~ん、飛距離が出ない」とか悩んでらっしゃる。
そうして、「元ピッチャー、お願い」と来た。
ていうか、そのサイズ、まだ取れるのか。どんなパンだ。
と思いながらも、若干楽しそうなので窓に近づくと、
眼下にはでっかいパンのかたまりが2つ。テン、テン。と転がっていました。
 
あまりのシュールな光景に、僕は腰砕けに爆笑しました。
 
僕はボール、もといパンを受け取り、窓の外に狙いを定めます。
(一応、本当にいいんですか?と念を押しました)
これは反社会的行為ではない。上司からの命令だ。
そう自分に言い聞かせ、シュッっと投げました。
 
ホントに野球ボールみたいに投げやすいサイズかつ重量でした。
ボール、いえ、パンは40~50m先の田んぼの畦に着地しました。
おおよそ狙い通り。掃除のおじさんに見つかりたくなかったのです。
ドヤ顔でM支社長を振り返ると、
「あんた!あれじゃ鳥が来ても見えんでしょ!」と謎のダメ出し。
 
なんなんだ。
 
 
かくして、そのボールパンは、支社長の思惑を少しだけ外れ、
キレイな鳥ではなく、真っ黒のカラス数羽が思いもよらない食糧に歓喜し、
窓の外をギャーギャーと乱舞する光景を生み出し、結末となりました。
 

掃除のおじさんに見つからなくて安心し、
反社会的かつ食べ物を粗末にする行為がカラスの喜びに変わったことに安心し、
しかしながら、「やっぱりダメだろー」と、加担してしまった自分を反省した昼休みでした。
 
カラスが全部キレイに食べてくれたとは言え、食べ物を粗末にしてはいけません。
おもしろかったので書いてしまったのですが、キチンと反省もしております。
私と私の尊敬する上司をお許しください。
 

コメント

  1. M.I.F より:

    そうですね、食べ物で遊んじゃいけないですね・・・でも面白かったです
    「ほんまに投げちゃうんや」ってのと謎のだめだしww

    先輩のAさんといい、かずさんの職場、ずっとおっかけたら1冊くらい短編ほのぼの小説できそうですね

    • かず かず より:

      M.I.Fさん
      さっそくのコメントありがとうございます!
      はい。すみませんでした。でも、上司命令だったので。
      ホントに(笑)パラパラとまくくらいだと思ってたのに、まさかの。でした。
      そうですね。書けるかもしれないです。Aさんは、高頻度になんにかやらかすので、
      いい題材になります(笑)

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