迷子のたこ焼き17船団

「たこ焼き17個とコーヒー17杯は・・・お客様ではないですよね?」
 
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昨日、近くのスーパー銭湯に行きまして、その風呂上り。
僕たちは広い座敷の一角に腰を下ろし、
それぞれ自販機で買った飲み物をゴクゴクやっていました。
 
困り顔の店員さんが僕たちの隣の団体さんに冒頭のセリフを
もちかけたのはそのときでした。
 
 
・・・どうやら、たこ焼き17個とコーヒー17杯の注文主が見当たらないらしい。
ああ、なんてかわいそうなたこ焼きたち。僕の大好物なのに。
コーヒーとの相性は微妙ではないか、たこ焼きたち。
 
 
勢いよく座敷という大海原に漕ぎ出した17艘のたこ焼き船は、
漕ぎ出した途端に目的地を失いました。
もはやコンパスも海図も意味を成さず、
ほかほかの体を覚ましてゆく冷房の風が吹きすぎてゆくだけ。
熱気に揺れたかつお節は、のちに寒風(冷房の風)に揺れるのでしょう。
 
 
見渡す限り座敷は広く、しかし17艘ものたこ焼き船が行き着く島(団体さん)は見当たりません。
ある船のあるたこ焼きが言いました。
「俺たちは本当に望まれて生まれて来たのか?船長。」
その船の船長は答えます。
「も、もちろんだ!総船長に聞いてみるがよい」
 
あるたこ焼きは17艘を率いる総船長たこやきに問いました。
「俺たちは本当に望まれて生まれて来たのですか?総船長。」
総船長は鷹揚にうなずき答えます。
「もちろんだ。しかし・・・10艘でよかったかもしれんし、7艘でも事足りたかもしれん」
 
あるたこ焼きは膝からくずおれて言います。
「そんな!我々は等しく全員が必要ではなかったのですか!話が違います!」
 
 
総船長はそんな青年たこ焼きを懐かしい目で見て、言います。
「私にも若いころはそういうことがあった。この海(座敷)ではよくあることだ。」
そしてさらに続け、青年たこ焼きに諭します。
「航海にはこんな言葉が昔からある。“待てば海路の日和あり”」
 
 
 
そんな妄想をポカリ片手に思い描いていた僕は、
目的を失った17艘のうち1艘が手元にやってこないかなぁと期待しましたが、
待てど暮らせどやってこないので、「さっきお好み焼き食べたし、まぁいいか」と
切り替えることにしました。

 
待てど海路の日和なく、17艘のたこ焼きたちは冷えていくのであった。
 




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迷子のたこ焼き17船団」への3件のフィードバック

  1. M.I.F

    巨大な注文が行方不明とは・・・なんたる不運・・・。
    確かにコーヒーとの相性は微妙な気もしますが、両方好きなので、悲しいですね。

    スーパー銭湯でそういう注文したことないですねー。いつも牛乳飲んで終わりです笑

    返信
    1. かず 投稿作成者

      不運ですよね。そしてもったいないです。
      僕も両方好きなんですよ!たこ焼きを食べ終わってからコーヒーを飲みたいですね(笑)
      そういう注文したことないですね。たいていご飯は食べたあとになりますから。
      牛乳いいですね!この日はポカリでしたが。

      返信
  2. ピンバック: 僕のノートパソコンの予測変換センスが奇抜 | かずのUPノート

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