Mr.Children「箱庭」歌詞解釈。まだ別れた彼女のことしか考えられない自分を自覚するあの感覚

Mr.Children「箱庭」歌詞解釈。まだ別れた彼女のことしか考えられない自分を自覚するあの感覚 歌詞学

「重力と呼吸」のアルバム曲から2曲目の歌詞学記事。今回は「箱庭」です。

僕はミスチルの曲のかでも失恋の曲ばかり好きになる傾向があるんですよね。この「箱庭」も失恋ソングですね。しかも主人公の僕はまだまだ別れた彼女を引きずってる。

そんな「箱庭」の歌詞から人生の機微に触れたいと思います。

 

歌詞全文

まずは歌詞全文を。ちなにみアルバムの歌詞カードから僕が手打ちにて転写しています。誤字があったらごめんなさい。

ヒリヒリと流れる 傷口から染み出る
赤い血の色の悲しみが 胸にこぼれる

ジリジリ寂しさは 現実味帯びてくる
気づかぬふりはできない でも認めたくもない

きっと僕が考えていた以上に
小さな箱庭で僕は生きてる

誰のための愛じゃなく
誰のための恋じゃなく
不器用なまでに僕はただ 君を大好きでした

明日には明日の風が吹くっていうけど
今日の太陽を浴びたい 月に見惚れたい

いつのまに過ぎ去っていた誕生日
祝ってくれる人がもういないことを知る

誰のための愛じゃなく
誰のための恋じゃなく
乱暴なまでに僕はまだ 君を好きで
残酷なまでに温かな思い出に生きてる
箱庭に生きてる

 

歌詞の独自解釈

ここから本題です。僕の独断と偏見と妄想で、この曲の歌詞を解釈して書いていきます。

 

ヒリヒリと流れる 傷口から染み出る
赤い血の色の悲しみが 胸にこぼれる

歌い出しのこの歌詞から、胸、つまり心に傷を負っていることがわかります。

僕個人としては、失恋を色彩で表すとどんより真っ暗な灰色か紺色というイメージなのですが、ここでは赤い血の色と表現されてます。

傷口からの血が流れるということは、別れることになってしまってまだ日が浅いのではないしょうか。

 

ジリジリ寂しさは 現実味帯びてくる
気づかぬふりはできない でも認めたくもない

この感覚はとてもわかりますね…!最初は夢のような嘘のような、現実とは考えられないのですが、ジリジリ現実だと突きつけられる。

でも!認めたくないんですよね。でも気づかぬふりしてもしょうがなくて…。でもやっぱり認めたくな…(以下略)

 

きっと僕が考えていた以上に
小さな箱庭で僕は生きてる

“箱庭”というワードが出てきました。この曲の歌詞解釈でカギになって来るのは、この“箱庭”とは何だろうというところにかかって来ますね。

僕は、いまだに別れた彼女のことしか考えられない主人公の“僕”の心を比喩しているのだと解釈します。

他のことなんて考えられない。ましてや他の女性のことなんてまだまだ考えられない。そんな小さく切り取られた主人公の世界を言い表すワードではないでしょうか。

あ、ちなみにそもそも箱庭って何か、僕も調べてみました。

「浅い箱に土砂を入れ、家・橋などの模型を置いたり小さい木を植えたりして、山水の景色や庭園をかたどったもの」と出てきました。

小さな箱に作った庭。そこに生きてるという表現は、限られた小さな世界で生きてるという意味なのかなという野がこの解釈の裏づけです。

 

誰のための愛じゃなく
誰のための恋じゃなく
不器用なまでに僕はただ 君を大好きでした

なんだか自分のしてきた恋愛を反省しているようですが、いやいや、恋って、そんなもんでしょう。…違いますか?

恋って自分勝手なものだし、不器用なまでにただ好きでこそ恋ですよ。

「好きでした」ではなく「大好きでした」というのが可愛らしさと健気さがありますよね。ピュアさを感じます。

 

明日には明日の風が吹くっていうけど
今日の太陽を浴びたい 月に見惚れたい

明日=未来のことなんて今はどうでもいい。考えられない。という心境なのでしょうね。

今感じられる幸せがほしい!という気持ちを太陽と月で表す桜井さん。まさしく詩人ですよね。

 

いつのまに過ぎ去っていた誕生日
祝ってくれる人がもういないことを知る

実は、この歌詞までは明確に別れたとはわからないんですよね。この歌詞がこの曲は失恋ソングであることを決定づけています。

しかし、自分の誕生日をその日のうちに思い出さないとは、かなりのダメージを負っています。

僕は失恋したとき、「去年の誕生日は幸せだったのにな」とめそめそと誕生日を強く意識していました。これはこれで痛いダメージを負っていました。

 

乱暴なまでに僕はまだ 君を好きで
残酷なまでに温かな思い出に生きてる

最後の部分で言っちゃいました。「まだ君を好き」。それまでは強がって「大好きでした」と過去形にしていたのに。

残酷なまでに温かな思い出というのも見事な表現ですね。失恋において、温かだった思い出ほど残酷なものってありません。過去と現在のギャップがひどく冷たく感じるんですよね。

 

最後に

主人公が自分で作ったうえで住み着いてしまっている箱庭には、たぶん、残酷なまでに温かな思い出を再現した景色が広がっているのでしょうね。

箱は何かをしまうもの。その箱庭から飛び出して、思い出をしまおうと思う瞬間は必ず来ます。

それまで、箱庭にうずくまる時間があってもいいのではないでしょうか。

 

[PR]うたパス⇒“動く歌詞”を見ながら音楽聴き放題!月額300円。

 

 

 

コメント