Mr.Children「秋がくれた切符」歌詞解釈。歌詞から映像を想像するととても面白い曲です!

Mr.Children「秋がくれた切符」歌詞解釈。何気ない偶然に意味を見出す生き方 歌詞学

「重力と呼吸」のアルバム曲から5曲目の歌詞学記事。今回は「秋がくれた切符」です。

秋の風の爽やかさと、どこか物悲しいあの感じと、彩り豊かな情景が優しく描かれた詩ですよね。哲学的だったり、人間の複雑な感情だったりが描かれた歌詞が多いミスチルですが、この曲はパッと秋の景色が浮かびます。

そしてこの歌詞、歌詞から映像を細かく思い浮かべるとすごく奥深くて面白いですよ!

 

歌詞全体の解釈

まずはこの曲の歌詞全体について。

【歌詞全文はコチラ参照】

ストレートに秋の風景が目に浮かぶソフトな歌詞ですね。「神様がくれた切符みたいだ」という主人公のつぶやきには、どこか可愛らしさも感じます。

しかし、ちょっと深読みすると、主人公の繊細な心境が深く描かれている気がします。やさしいメロディーと合わせて聞くと、なんだか心が深呼吸できたような気持ちになる歌詞です。

 

歌詞の深読み

では、ここからは、歌詞を抜粋しながら、この歌詞を深読みしたいと思います。毎度のとおり、結構言い切った感じで書いたりしますが、あくまで僕の独断と妄想です。

 

風の匂いもいつしか 秋のものになってた
カーディガン着た君の 背中見てそう思う

いいですね。秋の風の匂いは僕も大好きです。これから冬に向かって寒くなっていくんですけど、なぜだかワクワクさせられてしまうんですよね。

しかし、そう主人公が感じたのは空気そのものがきっかけではなく、“君”のカーディガンだと言っています。彼女の少し後ろを歩いているでしょうね。カップルなら横に並ぶのかなと思うところですが、あとでこの位置関係の不自然さが解明されます。

 

公園の緑は その葉落としはじめて
カバンの中に一枚そっと着地した

神様が僕らにくれた
何かの切符みたいだ
でも どこへ行けというんだろう
この葉眺めて思う

偶然カバンのなかに落ちてきた一枚の葉。これが神様のくれた切符みたいだと主人公は感じるんですね。すごく可愛らしい感性だと思います。

この部分の歌詞の僕のポイントは、「僕にくれた」ではなく「僕らにくれた」となっているところです。主人公は、あくまで彼女と一緒にこの神様からの切符を使うんだと考えているのが読み取れます。

これは曲の最後まで一貫しています。主人公にとっては彼女とこれからも過ごしていくことは揺るがない大前提なんですね。もしかしたら夫婦なのかもしれないな、なんて僕は考えます。

 

神様が僕らにくれた
何かの切符みたいだ
でも なんの褒美なんだろう
今日も喧嘩したのに

2番のサビの歌詞です。ここで、2人は今日喧嘩していたことがわかります。

最初の「カーディガン着た君の 背中見てそう思う」のフレーズについて、僕はカップルなら横に並ぶのが普通かなと思うんだけど…と上に書きました。

そうです。喧嘩していたから横並びじゃなくて縦並びなんです!彼女が1~2歩先を歩き、少しバツが悪そうにその後ろを歩く主人公の姿がイメージできます。横並びでラブラブって雰囲気じゃないワケですね。

でも、ここでも神様のくれた切符は「ぼくら」にくれたものだと主人公は考えています。しかも、それが「褒美」だとかなりポジティブに捉えているんですよね。なんでだろう、おもしろい。

 

君はまだ気付いてないんだな
その贈り物に

最後のサビの後半の歌詞です。

「君はまだ気付いてないんだな」から、葉っぱが着地したカバンは、主人公のではなくて彼女のカバンだということが判明します。主人公は彼女の後ろを歩いていたから、葉っぱが着地したことに気づいたんですね!

さて、そうすると、主人公がこのただの落ち葉を「神様がくれた切符」とか「褒美」というようにポジティブに捉えていた理由が想像できます。

それは、「葉っぱがカバンに乗ったよ」と彼女に声をかけることができるからです。

喧嘩してるから話しかけづらい…、気まずい…。そう思っていた主人公にとって、彼女のカバンに着地した葉っぱは、自然に彼女との会話を復活させるきっかけとなったんです。

その切符をあげるから、彼女とこれからもちゃんと歩いて行きなさいよ。と神様に言われた。主人公はそんなふうに感じ取ったのでしょう。

 

風の匂いもいつしか 秋のものになってた
寒そうにしてる君に 駆け寄り手を繋ぐ

最後の歌詞です。

駆け寄って手を繋いだ、主人公のもう片方の手には、彼女のカバンに落ちた葉っぱを持っているんじゃないでしょうか。そして、「葉っぱがカバンに乗ったよ」と声をかけてから、仲直りの一言を伝える。

そんな秋のはじまりの日のワンシーン。ちょっとこんな見方で僕はこの歌詞と曲とを楽しんでいます。

 

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