Mr.Children「Your Song」歌詞解釈。その歌が“君の歌”になるラブソング

重力と呼吸 歌詞学

「重力と呼吸」のアルバム曲から6曲目の歌詞学記事。今回は「Your Song」です。

6曲目というタイミングで、アルバムの1曲目に収録されており、「重力と呼吸」の顔にもなっているこの曲を取り上げるひねくれ者がワタクシです。

この記事では「Your Song」の歌詞を素直に読み解き、ラブソングの歌詞であると解釈したうえで書いてみたいと思います。

 

歌詞全体の解釈

まずはこの曲のことと、歌詞全体について触れたいと思います。

【歌詞全文はコチラ参照】

この「Your Song」は25周年を終えたミスチルが、ファンへの思いを歌った曲という捉え方が一般的です。僕もきっとそうなんだと思っています。

しかし、この記事では敢えて歌詞を額面どおり受け取って、ラブソングとして読み解いていこうと思うのです。

この歌詞、ラブソングとして捉えても深くて素晴らしい歌詞です。

「Your Song」=「君の歌」と直訳したときに、「君の歌」とはどういうことを指すのか。ここが一番悩みました。

僕の独自解釈としては、歌詞の中で“君”と同じ歌を口ずさむという部分がありますが、ここのことだと思います。ふと口ずさむようになるまで“君”の中に定着したその歌。これを「君の歌」と捉えることができそうですよね。

 

歌詞の深読み

では、ここからは、歌詞を抜粋しながら、この歌詞を独自解釈で深読みしたいと思います。

 

君と僕が重ねてきた
歩んできた たくさんの日々は
今となれば
この命よりも
失い難い宝物

ラブソングとしてだと、この歌詞はすんなり入ってくる気がしますよね。

まさにこのとおりで、例えば命を失うか、恋人(夫婦かもしれないけど)との思い出と将来を失うか、どっちか選べと言われたら、悩みますよね。

そしてこの部分の歌詞では、“僕”と“君”がたくさんの日々を重ねてきていることが大前提として示されています。

 

ふとした瞬間に同じこと考えてたりして
また時には同じ歌を口ずさんでたりして
そんな偶然が今日の僕には何よりも大きな意味を持ってる

サビの部分の歌詞ですが、ここがカギとなるフレーズです。

同じことを考えていたり、同じ歌を口ずさんでいたりするのに気づいたら、これはたまらなく嬉しくなります。

でも、違う人間同士がこうなるには、ある程度長い時間がかかりますよね。

このとき“君”が口ずさんだ歌というのは、もともと“僕”が好きだった歌なのではないでしょうか。

“僕”が好きで口ずさんでいた歌をいつしか“君”が口ずさむようになった。「君の歌」になった。これが2人で長い時間を過ごしてきたことを象徴しているように感じて“僕”の生きる糧になっているのです。

 

 

時に僕が窮屈そうに囚われている考えごとに
なんてことのない一言で この心を自由にしてしまう

どんな一言だったんでしょう。

多分、偉人の名言のような、ドラマのセリフのような、誰の心にも刺さるようなパワーのある言葉ではなく、本当に「なんてことない一言」なんでしょうね。「別に大丈夫だよ」くらいの。

でも、それが“君”からの声ならば、“僕”の考えごとを吹き飛ばすのに十分なんですね。何百万人に届く名言よりも、大切な人が自分1人に向けて発してくれた「なんてことない一言」の方が人の心を動かす。そういうものだと思います。

 

飛び込んでくる嫌なニュースに心痛めて
また時にはちっちゃな事で笑い転げて
一緒に生きていく日々のエピソードが特別に大きな意味を持ってる

2番のサビです。「一緒に生きていく日々のエピソード」、なんて素敵な言葉。

誰かと一緒に生きていくというのは、ビッグイベントを次々やっていくというよりも、些細な出来事の積み重ねですよね。そこにきちんと大きな意味を見出すことが人生を送るうえで大事なポイントなんだと学ばせてもらえる歌詞です。

 

まとめ

ということで、「Your Song」をその歌詞のとおり読み解いて、ラブソングとして解釈してみました。僕が好きだった歌が「君の歌」になるまで。そのプロセスとこれからの日々に、何よりも大きな意味を見出している。ちょっと大人の感性を備えた“僕”ですよね。

誰かと一緒に生きていくことの素敵さと忘れちゃいけない価値観を学ぶことができる歌詞だと思います。

でも一方で、桜井さんのこの曲のインタビューを読むと、バンドからファンへの思いを書いている曲なんだろうなと感じています。

ひとつの曲でも、いろんな角度や価値観で見たり聴いたりしてみると、より広く深く味わうことができますよね

 

 

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