ウカスカジー『時代』の歌詞解釈。時代が変わる不安や戸惑い。でも未来へは笑って行こう

ウカスカジー『時代』の歌詞解釈。時代が変わる不安や戸惑い。でも未来へは笑って行こう 歌詞学

ミスチル桜井さんとGAKU-MCのユニット、ウカスカジーの新曲『時代』のMVが公開されました。

別サイトでミスチルの歌詞解釈を書いているのですが、この曲についても歌詞解釈をしてみようかなと思った次第です。

だって、とてもとてもいい歌詞なんですよ。僕はギリギリの昭和生まれ。でも歌詞でもMVで出てくるのは平成ネタが多い印象で僕にもわかるものがたくさんです。たまごっちとかね。

歌詞全体の解釈

時代の流れの移り変わりを桜井さんとGAKUさんの2人の視点でなぞっていくような歌詞になっています。

GAKUさんのラップの部分の歌詞は過去のことや時代の移り変わりのことが書かれています。

対して桜井さんのサビの部分の歌詞は今のこと、そして未来への生き方のことが書かれている。そんな構成になっているように感じます。

ラップの部分では時代の変遷を懐かしむようでもある一方、寂しさと不安を抱えている様子が伝わってきます。

しかし、サビの部分では「肩の力を抜いて」や「笑って」という言葉があり、ここですっと不安が救われる気分になります。

懐かしんで、不安にもなって、でも救われる。そんな感情になれる一曲だから、聞いているととても心が動かされます。

でも最後には、時代が変わっていくのっておもしろいかもしれない。そんな気持ちになっているんですよね。

⇒歌詞全体はこちら参照(歌ネット様)

 

 

歌詞の深読み

ここからは歌詞を抜粋して、僕の独自解釈で深読んで行きたいと思います。

 

いっときは とんがっていて最先端
呼ばれていたんだ時代の代弁者って
怖いもんなんか全くなし
思えば若かった日々の話
<出典>時代/ウカスカジー 作詞:ウカスカジー

GAKUさんのラップから始まる歌い出しの歌詞。

若かりしころの桜井さんとGAKUさんの姿が浮かんでくるような歌詞です。

個人的にはこのころのお二人のことなんて、全然知りません。もちろん年も違うし、僕が音楽に興味を持ったのは大学生ごろとかなり遅かったからです。

時代の代弁者とは言われていなかったとしても、他の部分なら自分の若い頃にピッタリ当てはまるなぁと思う人はいるのではないでしょうか。

「怖いものがなかった」というのは、正確には「世の中の怖いものをまだ何も知らなかった」ということなのでしょうね。そのくらい若かったということですね。

 

移り変わる景色を この瞳で見てきたよ
時代は変わり 流れ続ける
しがみつく僕らに 「ここまでおいでよ」と
呼ぶように
<出典>時代/ウカスカジー 作詞:ウカスカジー

サビの歌詞です。桜井さんの歌声でこんな歌詞を歌われるとガツンと心に響くものがあります。

桜井さんもGAKUさんも50歳手前。そしてアーティストとして生きてきたなかで、まさしく時代の移り変わりを目にして、そのときどきに感じたことを世の中に送り出してきたのです。

今まであった常識や慣れ親しんだものには、どうしても執着してしまいますよね。僕もガラケーからスマホに換えるの、おっくうだったなぁ。そんな僕たちの習性を「しがみつく僕ら」と表現しています。

でも、時代はどんどん先へ先へと進んで変わっていく。そして振り向きざまに「ここまでおいで」と呼びかける。僕たちは否応なしにそこについていかなくてはならないという状態を歌っています。

しかもこの時代の移り変わりは、現代ではどんどんペースを上げていますよね。

 

高度経済成長とバブル
大量消費サブプライムの悪夢
新人類団塊ジュニアにそのポスト
さとりにゆとり 君はそのどれよ
<出典>時代/ウカスカジー 作詞:ウカスカジー

時代の移り変わりを具体的な例を挙げて示しています。

昭和から平成に変わるタイミングのバブルのこと、アメリカで起きたサブプライムローンの破綻によるリーマンショックとその後の大不況、団塊ジュニア世代・さとり世代・ゆとり世代、世代が違えば感覚も違い、それはまさしく違う人類のよう。

この辺を挙げられると本当に世の中って動いてきたんだなと感じます。さすが絶妙なチョイスです。

 

 

いろんなものが生まれては消えて
自然の猛威に無力さを知らされ
教えられた大切な何か 胸の中のこの辺りだ
手に入れたつもりになったその回答
暗闇の中光が差し込む
知りたいんだ 君が得たそれを
移り変わる時代その波の中で 得た君の答えを
<出典>時代/ウカスカジー 作詞:ウカスカジー

この部分から少し歌詞の雰囲気が変わります。

これまでは時代の流れを寂しそうに不安そうに捉えていましたが、ここではそんな時代の流れから得たものがあるということが書かれています。

ここで言う“君”が誰かといと、これは1人の架空の人物だと思います。桜井さんやGAKUさんの分身のような存在と思えばいいでしょう。

桜井さんやGAKUさんが時代の流れの中で得た回答とは何なのか。それが続く次の歌詞に書かれています。

 

変わらずにいることなど 誰にだってできはしないよ
時代は変わる だからこそ今
肩の力を抜いて 明日の方を向いて
ねえ 笑って
<出典>時代/ウカスカジー 作詞:ウカスカジー

僕はこの歌詞のなかでこの部分のフレーズが飛び抜けて好きです。

時代が変わる中で得た回答とは、「時代は変わる」ということなのです。

そのままですね。そう、そのままなのです。時代が変わるということをそのまま受け入れるということ。これが答えだと言っているのです。

時代の流れに逆らうのではなく、肩の力を抜いて、その流れに身を任せ、ときには翻弄されたり、ときには喜んだり。そうやって生きて行けばいいんじゃないだろうか。

桜井さんとGAKUさんはそんなふうに気づき、そのメッセージをこの曲を通じて僕たちに伝えてくれているのだと思うんです。

最後の「ねえ 笑って」の一言に最高に救われ、背中を押されます。

 

 

まとめ

慣れ親しんだものがなくなったり形を変えたりしていく。これはなかなか受け入れるのに時間がかかります。

この中には、親しい人の死なんかも含まれるわけですからね。

また、歌詞中にある「自然の猛威」という言葉。これを聞くと阪神淡路大震災に東日本大震災をはじめ、本当にたくさんの災害が頭に浮かびます。

この中のどれ1つとっても、起きることを避けることはできません。過酷なことでもそのまま受け入れることしかできないものなのです。

でも、時代の流れで起こることはネガティブなことだけでは決してないはずです。

新たな親しい人と結ばれることもあるでしょう。ガンや難病の治療法が見つかり、救えなかった命を救えるようにもなるでしょう。

ポジティブとネガティブ、両方あるのが人生です。そのときどきに心は大きく揺れ動かされるのでしょうが、それさえも丸ごと受け入れること。それが本当の意味で人生を楽しむことなのではないでしょうか。

そんなことをしみじみ考えさせられたお気に入りの曲です。

 

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