『いだてん』の第5回、1話で金栗四三という人物が羽田のオリンピック予選で世界記録を出した。その詳細がわかる話でおもしろかったですよね。
僕が今回の話で一番ワクワクしたのは、足袋で走る金栗四三と、足袋屋の播磨屋の付き合いがここから深まっていくんだろうなと予感できたこと。
こういう男と男のアツイつながり的なのが大好物なんです。
足袋の改良点を見つけた四三
マラソンの世界記録を出した四三ですが、偉いですよね。その日の晩に勝因を分析していました。
そのなかでは課題も出て来て、一番課題となったのは、走るときに履いていた足袋のことでした。
序盤で破れてしまって、そこがパタパタする。雨で濡れると足にまとわりついて走りづらい。底が薄くて砂利道は痛い。
まだまだ自分の走りを良くしたい。そんなマラソンに対する四三のエネルギーに元気を分けてもらえるようでした。
播磨屋店主、黒坂辛作を怒らせる
そんな課題を洗い出し、四三は足袋屋の播磨屋を訪ねました。
店主の黒坂辛作は、店先に「世界記録を出した金栗四三はウチの足袋を履いて10里を走破したよ」と張り紙を出していましたね。そりゃ鼻が高いですもんね。うれしいですもんね。
しかし、店にやってきた四三は、一晩かけて洗い出した足袋への課題をどストレートに話します。
「マラソン用に足袋をもっとよくしてほしい!」という熱い想いだけが先走ったとはいえ、これはまずかったですよね。
店主の黒坂辛作は激怒。「帰れ!」と四三を追い返してしまいます。
破れた足袋を見つめる辛作
激怒した店主の黒坂辛作ですが、四三を追い帰したあと、その場に落とされた破れた足袋を横目で見つめます。
その表情と眼差しには、職人としての悔しさや、四三に言われた部分を改善してみたい…と思っている心情が滲み出ていました。
きっとこのあと、黒坂辛作はその職人魂と足袋一筋でやってきた播磨屋の威信にかけて、マラソン用の足袋を作っていくのでしょう。
四三の情熱に触れるくだりも大好きですが、この播磨屋の足袋をどう改良していくかという辛作の職人魂にも個人的に食いついてしまいそうです。
「陸王」リンクが気になる
足袋とマラソンと言えば「陸王」ですよね。役所広司とピエール瀧も出てるし。
ただ、恥ずかしながら「陸王」はドラマもちょっとしか見てなかったし、原作も読んでないので詳しくないんです。アツイ男の話が好きなら見ろよ!とファンの人なら絶対言いますよね。池井戸さん好きなんで、原作読んでみようかな。
この「陸王」との関係はどうなんでしょうか。
“きねや足袋”という会社がモチーフらしいというのが大方の見解で確からしいのですが、一部では金栗四三と播磨屋だと書いているサイトさんもありました。
あとは、ピエール瀧が「陸王」ではライバル会社「アトランティス」の営業部長を演じて足袋のことを否定していた役だったのに。というのが面白いところらしいですね。
ちょっとそんなところも頭に置きつつ、播磨屋の活躍にも期待して見ていきたいと思います。
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