「真田丸」第11話。「悩め」という言葉は無責任に聞こえるけど優しい言葉

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「真田丸」第11話。録画していたのを今日見ました!
室賀を返り討ちにする。時代柄なのでしょうが、切ない話でした。
11話の最後のシーン。梅を思いやってやれなかった自分を責める信繁を
兄の信幸が「悩め」と慰めます。
この「悩め」という言葉がけ、僕はとても優しいと思うのです。


徳川に圧力をかけられ、昌幸の暗殺を企む室賀を返り討ちにするため、
昌幸は信繁の祝言を利用します。
この昌幸の考えた策は、信繁には秘密のまま進められるはずだったのですが、
きりの大活躍により、信繁のガッツリ知るところとなってしまいます。
 
それを目の当たりにしたとき、信繁は「父の策に気づけなかった」
という思いしか浮かばず、自分と同じハレの席にいた梅のことを顧みる頭がなかった。
信繁はそんな自分を嫌悪し、泣いていたのです。
 
そして、兄の信幸に吐露した気持ちは「私はどこへ向かうのでしょうか」という言葉。
弟の気持ちに対して、信幸はこう言いましたよね。
 
 
「悩め、源二郎」
 
 
この「悩め」という言葉。
文字面だけを見ると、慰めの言葉にはちょっと無責任な感じがします。
しかし、「真田丸」の今回のシーンを見ていて、
これはとても優しい言葉なんじゃないかと思ったのです。
 
 
大河ドラマの時代でなくても、“人は常に前を向き、次へ次へと進むべきものだ”。
この感覚って古今東西いっしょではないかと思うのです。
 
先に書いたように、信繁も「どこへ向かうのか」と言っています。
自分で明確に方向を定め、そこへきちんと向かうこと。
人間はこの想いに常に駆られて今を生きているのです。
 
でも、だからこそ、明確な方向がわからなかくなってしまったときには焦るのです。
今回のシーンの信繁のように。
 
  
 
そんな相手に対し、慰めの言葉として具体的にあーだこーだとアドバイスした場合、
言われた方はどう思うでしょう。
 
自分はやはりダメな奴だ、弱い人間なんだ。
 
って思ってしまうでしょう。
 
 
しかし、兄の信幸はアドバイスをするのではなく、「悩め」と言った。
言われた信繁は安心したはずです。
 
答えを急がなくていいんだ。
悩むということに時間を割いてもいいんだ。

 
と。
悩むということは、ともすれば“優柔不断”とか“男らしくない”なんて言われますよね。
きっと信繁もそう思っていたはずです。
だから、「どこへ向かうのか」という言葉は、信繁にとって弱音だったのです。
 
しかし、信幸はその弱音を否定しなかった。
「悩め」と言うことでそれを認めてあげたのです。
あるいは、自分にも答えが出ないということを暗に伝えたのでしょう。
それにより、信繁も自分を否定しないで済んだのです。
 
 
 
落ち込み、悩む相手の弱音を否定せず、受け入れてあげる。
これって現代社会の人間関係にもめちゃくちゃ大事だし、
そんな器の大きさを持っていたいものだと感じたシーンでした。 
  


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NHK大河ドラマ「真田丸」オリジナル・サウンドトラック 音楽:服部隆之

 

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