『ロスジェネの逆襲』半沢直樹の名言。ドラマ化されないかなぁ。

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一世を風靡したドラマ「半沢直樹」
今回は、この9月に文庫化されたシリーズ3作目の「ロスジェネの逆襲 」、
この中での半沢直樹の名言が心に響きすぎたので紹介します。
(名言部分に付箋を貼るのが、僕の小説の読み方です)


 
 
普段テレビは見ないも僕も、珍しくテレビにくぎ付けになったドラマ。
それが「半沢直樹」でした。
そしてすぐ、原作となった「オレたちバブル入行組 」と「オレたち花のバブル組 」を読み、
このたび文庫化された「ロスジェネの逆襲 」を読みました。
 
 
 
◆まずはあらすじを極々カンタンに
ドラマでも衝撃のラストでしたが、
半沢は120億の損失を回避した立役者となったにもかかわらず、
子会社の東京セントラル証券に出向とされます。
これは、組織の腐敗した暗黙のルールを無視する半沢への反感によるものだった。
というのが、この「ロスジェネの逆襲」では書かれていました。
 
そうして半沢の働く証券会社に、大きなビジネスチャンスがやってきます。
大手IT企業から、同じく大手の同業企業買収のアドバイザーを依頼されるのです。
 
しかし、それを親会社の東京中央銀行が不自然な形で横取り。
銀行の汚い手と悪しき組織の体質によるものだとにらんだ半沢と部下の森山は、
その証拠を探りつつ、鮮やかな倍返し劇を起こしていきます。
 
 
ここで重要なのは、森山という部下はバブル組を蔑むロスジェネの世代。
対して、半沢と、敵対する東京中央銀行の担当者連中はバブル世代。
という構図になっていること。
 
組織の既得権益にどっぷり浸かるバブル組と、それを軽蔑するロスジェネ世代。
しかし、バブル世代の半沢が、他のバブル世代と違うことを感じ取っていく森山。
そこに世代を超えたタッグが生まれ、巨大な組織の体質に挑む姿が痛快なのです。
 
 
 
◆半沢の名言
さて、前置きが長めになりましたが、この記事のメインはここです。
半沢と森山の銀行相手の戦いが終わった最後に、半沢が森山に言うセリフです。
 
「仕事は客のためにするもんだ。ひいては世の中のためにする。
 その大原則を忘れたとき、人は自分のためだけに仕事をするようになる。
 自分のためにした仕事は内向きで、卑屈で、身勝手な都合で醜く歪んでいく。
 そういう連中が増えれば、当然組織も腐っていく。
 組織が腐れば、世の中も腐る。わかるか?」
 
 
これは、紛れもなく真理ですね。
そして、なんだか耳が痛い気もします。
忙しくなると、「とにかく終わらせて次にとりかからねば」と思ってしまい、
世の中のために仕事ができているかを考えさせられました。
 
世の中のほとんどの人が、法人という組織に属しています。
その組織の一つひとつが腐っていけば、
やがて世の中が腐るという半沢のロジックは決して大げさではないでしょう。
 
 
半沢直樹シリーズを読んでいると、仕事とは何か。
何が正しくて、自分は何のためにその仕事をするのか。
といったことを考えさせられます。
 
こんなことを考えるのって、実際とても大事なのに、
日々の流れの中では霞んでいってしまいがちです。

このシリーズを読んだり、ドラマで見たりして、
半沢の仕事ぶりに「あ~スッキリした」と言うだけで終わってしまうのは、
実にもったいないことです。
ビジネスマンにはぜひ深く読み込んでもらいたいシリーズです。
と、自分を棚に上げてしまってはいけません。
僕も、世の中のために仕事をしなければ!
 
かずでした。
 
※読んでないビジネスマンは読むべし!
    

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コメント

  1. M.I.F より:

    普段は「自分の研究は世の中の役には立ちません」とか言ってますが、
    大学も法人化された以上は、魅力を伝えるであるとか、ワクワクさせるとかといった方法ででも「役に立つ」ことはできるので、なにかしらアクションを起こさないとなーとは思いますね。

    まぁ、ながーーーーい目で見ると、ちゃんと役に立つんですけど、そっちは他の人の興味であったりするので笑。

    ドラマ化してほしいですね

    • かずかず より:

      M.I.Fさんのブログをみてると、ワクワクする分野の研究なだなぁと思いますよ(^^)
      珍しい生き物とか、目に見えない生き物の世界とか、生き物好きの男子としてはおもしろいです。
      世の中のためって、いろんなアプローチの仕方があるものですよね。と、M.I.Fさんのコメント見て感じました。
      ドラマ、続編につながるような終わり方に思っているんですけどね!

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