こんにちは!かずです。
 僕は本が大好きで、少なくとも1週間に1冊は読んでいるペースだと思います。
 大学生のころ、体全体から暇な時間を垂れ流していた僕は、
 「これではなんかもったいない」と考えました。
 そうして始めたのが読書だったのですが、これがハマりまして、
 今は文庫本が近くにないと落ち着きません。
さて、そんな僕がこの度読んだのは、こんな本です。
 
 百田直樹さんの「夢を売る男」。
こんな記事にたどり着いたみなさんは、「自分の本を出せたらステキ!」
 なんて考えたことはありませんか?
 実は、僕はあります。
 自分の考えたことや体験を書いて本にできて、それが世間で話題を呼ぶ。
 そんなにうまくは行かないだろうけど、自分の本が出せたら一生の思い出になる。
 それくらいは妄想したこともあります。
  
  
 ■あくどい男が主人公
 この「夢を売る男」は、まさにそんな僕みたいな人間をターゲットにした出版社の話。
 この会社で編集部長を務める牛河原は、本を出そうと思っている人間に対し、
 “出版社と著者が折半して、あなたの本を世に出そう”と持ちかけるのです。
しかし、実は折半なんて大嘘。数十万で出せる本を”出版には数百万かかる”と言い、
 実力のない著者から百万単位の金を出させるというビジネス。
なんてあくどい男だ!
この牛河原の営業の上手さと言ったらないんですよ。
実力があると勘違いしている人はともかく、
 本を出そうなんて思ってもみなかった人間にまで本を出させ、金を出させます。
 手のひらの上ではなく舌の上で転がされている気分です。
  
  
 ■と、思っていたけれど・・・
 やはり百田さんはスゴイ!
 そんな牛河原ことを“もしかして正しいんじゃないか?”と思わされてしまいます。
 読み進めるうちに、”現代では、夢を見るのに金がいる”という牛河原のロジックが
 的を射ているように思えてくるのです。
本を出すという夢を叶えるのに数百万は安い。
ふむむ。牛河原のようにきちんと最後までだましてくれる編集者なら、
 僕も出してしまうかもしれませんね(笑)
「こんなことあり得ない!バカみたい」では終われない。
 この体験は実際に読んでみて味わってほしいです。
  
  
 ■出版界をこんなにも露わに!?
 しちゃってよかったんでしょうか。百田さん。
 ・本なんて売れない
 ・作家のほとんどは本だけでは食っていけない
 ・出版社主催の賞は自社の出版した本の受賞率がダントツ
 正直、見る目が変わります。でもそれが事実なんですね。
 そんなことも教えてくれる本でした。
しかし、「本なんて売れない」ですか。
 確かに、テレビやゲーム、インターネット。
 余暇の時間を埋める楽しいものはたくさんあります。
 その中から本をチョイスする人なんて、一部ですよね。
 周りの友人を見ても、スマホのゲームはみんなやってるけど、
 本の感想を話せるのは2~3人です。
そして、“読む”ということでも、今はたくさん人気のブロガーさんがいますもんね。
 これはネットがつながればも無料で読めます。
 書籍にしたって、kindleなどの電子書籍も増えています。
でも、やっぱり、ページを開いたら神のにおいのする“本”が好きだなぁ。
 読んだ!って感じがしますもんね。
 僕はこれからも本を読みます。
  
  
 ■まとめ
きびしい現代の出版会の現状。
 本というものが人間に放つ魔力。
 人間の夢、欲望。
 あくどい商売というだけでは割り切れないストーリー。
 これらを味わうことができる一冊です。
僕はとりあえず、このブログを書き続けることで
 「書くのが好き!」を満たそうと思います。(笑)
あと、作中に百田さんが自らを揶揄する場面が組み込まれているのがなんとも面白かったです。
 これから読むという方は、探してみてください。
  
  
  
  
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