アルバム「REFLECTION」が出てからというもの、
頭の中はその収録曲のことが終始駆け巡り、
一人になれば気に入ったフレーズとメロディを口ずさんでしまいます。
そんなここ最近だったのですが、
ファンともあるまじきことに、昨日のSONGSスペシャルで
ミスチルの密着番組が流れることを知りませんでした。
仕事で家に帰ったらテレビで桜井さんが歌ってて、
「なんだ!?」と思ったら新アルバム誕生までの密着ドキュメンタリーでした。
録画をしないと!
と思ったら、親が録画をしてくれていました。
この日ほど親に感謝したことはありません。←親不孝息子
遅めの夕食を食べながら、そのドキュメンタリーをガン見します。
あまり今までミスチルのドキュメンタリーって見たことがありませんでした。
なので、曲作りの景色や流れ、レコーディングの風景など、
音楽業界にまったく明るくない僕にはとても新鮮な番組でした。
そして、曲作りに費やされる途方もない労力。
これを痛感しました。
悩んで悩んでの作曲。
悩んで悩んでの演奏の演出。
悩んで悩んでの作詞。
悩んで悩んでのレコーディング。
特に、番組後半の「Starting Over」のレコーディングのシーンは濃かった。
桜井さんがレコーディング用のマイクに向かって、
魂を絞り出してワンフレーズワンフレーズを吹き込んでいくのですが、
「もう1回」「もうワンチャンくれる?」「ホントに最後もう1回」「あ、やり直し」
そんなカットが連続して続きます。
職人なんだなぁ。
としみじみ感じました。
当たり前のことだし、知ってはいたし想像もできていたのですが、
実際の映像でそれを見ると、その世界はもっと過酷で繊細で、素晴らしいものでした。
ああやって、1曲1曲を練り上げての23曲。
そりゃあ2年7ヶ月ぶりのアルバムにもなりますね。
ミスチルほどのバンドでも、
自分たちの新しい曲を発表するにはナイーブになったり、
自信がないときがあったりするんだなと、
これもちょっと考えれば想像できることですが、
それを実際に知ることができました。
それでも世の中に自分たちの歌を届けたい。
そこに妥協は許されない。
“完璧な自分たち”を一層ずつ、丁寧に塗り重ねて作り上げた。
それが今回のアルバムなんだと見せつけられました。
だから自信がある。だから演奏することが楽しい。
そうやって自分たちの音楽を作っていくし、
ひいては自分たちの人生を回しているんですね。
感動しながらも何気なく聞いていた今回のアルバムですが、
聞く側の姿勢も変わりますね。リスペクトです。
そんな仕事ができる男に僕もなりたい。
そんな人生を回せる人間でありたい。
素晴らしいアルバムに新たな視点をプラスしてくれた、
今回のSONGSスペシャルはそんな番組でした。
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