『おんな城主直虎』39話。見ました!
家康はのちに天下人となるわけですが、今回の話で、頼りない優柔不断の竹千代から、将軍徳川家康になっていく境界線を見たような気がしました。虎松と家康の駆け引きを時系列でも整理して感想を書いていきます!
今回は虎松が青年になって帰ってきたところからスタート。
井伊家(井伊は現時点で潰れてしまっていますが)の面々の手前、その成長っぷりと好青年ぶりを前面に出していますが、その胸の内には井伊再興の野望が強く存在していました。
そんな虎松は、徳川家の家来になることを志望。しかし、それは育ててくれた松下家の跡取りとしてではなく、井伊家のものとして採用してもらうというのが虎松の戦略だったワケですが、大それたことに「僕のことを井伊と呼んで」と家康に書状で依頼します。
家康はそれを真に受けて、井伊と松下、どちらで虎松を採用しようか悩みます。このシーンでモロに優柔不断さが出ていたのが、竹千代時代を思い出させます。
しかし、最終的な結果は皆さま見てのとおり。家康の策略が虎松の戦略を軽く凌ぎ、虎松と亥之助は草履番として仕えることになりました。
ここで、虎松と家康の駆け引きを時系列で整理してみようと思います。家康の策略の見事さがわかりやすくいし、もっと言うとどこからが策略か謎に思えてきます。
◆虎松VS家康 ~39話の駆け引き時系列~
①虎松は家康に「自分のことを井伊と名乗れ」と言わせようとし、南渓和尚に頼み直接の書状を投げ込んだ。
②家康は、井伊家を再興させてやることで井伊からの恨みをなくせるというメリットと、献身的に使えて来た松下を無下にしてしまうデメリットの板挟みで悩む。←ここら辺は優柔不断
③悩む家康は、鷹飼いのノブに知恵をもらう。「虎松に選ばせるように仕向けて、仕返しをしては?」
④虎松と亥之助が家康を訪ねてくる。家康はノブの知恵に従い、虎松に井伊と松下どちらを名乗りたいか選ばせるよう話を持っていく。
⑤虎松は井伊を選択。家康は「万千代」と名乗れと自分の幼名の一部まで与える。
⑥しかし家康は、家来たちに「松下に対してその扱いはまずい」と反発を喰らう。
⑦すると即座に家康は名案(策略)をささやく。←前日まで優柔不断だったのが嘘のような変わりっぷり
⑧次の日、家康の策略が炸裂。「松下なら小姓にするけど、井伊なら草履番ね」←この内容の選択肢を提示することできちんと松下への配慮を図った形になる。ん~見事なタヌキっぷり
⑨虎松は面食らいながらも、「一晩で翻すは不忠の極み」と、井伊を選択する。
⑩はい。家康の思惑通り。
いかがでしょう。家康の見事な策略。虎松へ「どちらか選ぶ難しさ」をやり返すとともに、井伊家と松下家への扱いに差をつけることで、松下への配慮もちゃんと図っています。
となると、気になるのはどこから家康の戦略だったの?ということ。前日の夜にあれだけフラフラ悩んでいたのに。翌日には人が変わったような策士ぶり。竹千代時代から徳川家康に一気に上昇した感じがしました。
それとも、⑦でささやいた名案までノブの入れ知恵だったのでしょうか。
虎松に対しては、⑩で家康の思惑通りになったとは言え、「不忠の極み!」と吠え、悩むことなく井伊を取る姿は「熱い!!」と感動させられました。
でも草履番の小屋では悔し涙を流して号泣。ここから井伊直政へと成り上がっていく姿がとても楽しみですよね!
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