今、こんな本を読んでいます。
『2%のエース思考 – あなたはいつまで「同期」の中に埋もれているのか? 』
この本、とってもとっても勉強になり、
明日からの仕事が楽しくなるような学びがいっぱいです。
今回は、わたくし、かずがこの本のなかの手法を1つ実践したところ
プレゼンの資料が簡単に仕上がった体験談を書きたいと思います。
この本は、本屋の棚でタイトルに惹かれて買いました。ザ・衝動買い。
だって、どうせ同じ会社で同じ仕事をするなら、やはりエース級になりたいもの。
さっそく読み出して、一気に読みました。
その中で僕は、「クイック&ダーティー」という手法、考え方を知りました。
エースは何と言っても、仕事のスピードが速いものです。
そして次から次へと仕事をこなし、信頼と高給を得ます(笑)
◆そもそもクイック&ダーティーとはどんな手法?
「クイック&ダーティー」、直訳すると「速く、汚く」です。
本書には「速くて雑」と書いてあります。
“汚く”とか“雑”と言うと響きが悪いのですが、
この場合“ラフ”と言った方がニュアンス的にわかりやすいと僕は思います。
では、仕事に取り組むにおいて「クイック&ダーティー」を行うとはどんなことか。
一言で言うと、その仕事の40%ほどの完成度で上司に見せちゃうということです。
コンセプトや全体像、大まかな流れなど、大枠の部分だけをささっと書き出したら、
その時点で上司に見せて「こんな感じで考えてます」と投げるのです。
そうするとどうなるか?
素早くレスポンスをもらえた上司は安心します。
また、方向性を確認に来てもらっているので指示が出しやすいです。
となれば、見せた側も上司からのGOサインや、修正案を早めに聞くことができます。
つまり、上司からのフィードバックがもらえるのです。
その後、100%に向けて作り込んで行きます。
そうして最終的にでき上がったものは、
一度上司の指示を受けてのものですから、俄然通りやすい。
最初から100%に向けて作り込んで「これじゃダメ」と言われたら作り直しです。
結果、ムダな仕事をしてしまうことも減る上に、
上司への素早いレスポンス、通りやすい仕事で評価もしてもらいやすくなります。
エースはこの手法を取り入れ、
上司とコミュニケーションを取りながら仕事をしているそうです。
◆そんなクイック&ダーティーを実践してみた
最近プレゼンの仕事があり、このクイック&ダーティーを試してみました。
仕事の内容としては、当日に使うパワーポイント資料の作成です。
さて、パワポ資料を作るのに、いつもの僕だとまずパワポを立ち上げます。
・・・ふむ、芸がないですね。
しかし、『2%のエース思考』でクイック&ダーティーを学んだ僕は違います。
まずはA4用紙の裏紙(印刷ミスした紙)を机に広げ、右手にはシャープペン。
そして「このプレゼンで伝えるべきポイントは何か」を一番上にボンと書きました。
要はこのプレゼンのコンセプトですね。
『細部まで突っ込んだ内容でなく、このサービスの必要性をわかってもらう』
と書きました。
さらにその下に、なぜそのコンセプトにしたのか、根拠を2行ほど書きました。
『このプレゼンの対象者はこのサービスをよく知らない人が多いため、
まずこのサービスの必要性と有効性を示すことが第一』というふうに。
それから、コンセプトを達成するための切り口と、その後の流れを
わかりやすいシンプルなロジカルで、それも長くならないよう書き出しました。
そうすると、
①切り口
②社会と業界の背景
③裏づけのデータを示す
④だからこのサービスが必要
と、意外と切り口から主張したいゴールまで
たった4つの項目ででき上がってしまいました。
ここまでできた時点で直属の上司に見せに行きました。
A4の裏紙だけヒラヒラ持って。
僕の仕事のやり方では今までにないスタイルでした。
しかし、上司に見せたところ「わかりやすい!」と称賛の声をいただきました。
A4用紙1枚に十分収まる内容だったので、単純に見やすかったのだと思います。
僕の説明も2分足らずです。わかりやすいのも無理はない。
方向性もいいと思うということで、この線でパワポ資料を作って行きます。
ここで初めてパワポを立ち上げました。
後はレイアウトや根拠の資料などを集めて、完成。
上司に完成品を見てもらったら即OK。
当日のプレゼンも、出だしにコンセプトと流れを書き出していたから、
軸がブレずに話せましたし、伝わった手ごたえもありました。
◆まとめ
クイック&ダーティー。とても有効な手法だと実感しました。
また、頭も終始スッキリとした状態でプレゼン内容を考えることができ、
ストレスなく取り組むことができることにもつながったと思っています。
仕事が遅いと言われてしまう人。
もっと効率よく仕事を回したい人。
そうして自分の時間を確保していきたい人。
クイック&ダーティーの手法を取り入れてみてはいかがでしょう?
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