完璧主義者で、卒なくこなしてしまう人よりも尊い人物。
それは失敗しても立ち上がり、最後にはやり抜く人だと思います。
世界一有名な犬スヌーピーが出てくるマンガ「ピーナッツ」
今、これを年代別に名作を選び抜いた文庫が現在出ています。
冒頭の画像は80年代の作品集のなかの一コマ。
女の子から手紙をもらったのに、
「手紙書くのがキライ!」と返事を書かないチャーリー・ブラウン。
それに妹のサリーが怒り、兄に返事を書かせるシーンです。
チャーリーは手紙を書くのに何度も間違えぐちゃぐちゃにしますが、
サリーは「あきらめないで・・・よごしぬいて・・・切りぬけるのよ」と言います。
チャーリーは参ったという表情ですが、
このサリーの言葉、とても勇気をもらえる言葉だなと思いました。
書き損じてぐちゃぐちゃにしても、とにかく女の子に返事を書け!
兄をたしなめるサリーのセリフではありますが、
作者のシュルツさんは、何事に取り組むにもこの心構えが必要だよ
というメッセージを含ませているのではないかと感じます。
「完璧主義者」なんて言葉はありますが、
これを名乗って実際に完璧に物事をやり遂げる人なんて、
世の中にいるのでしょうか?
今の世の中、一度の失敗もせずに、
一度の汚名もかぶらずに生きるなんてムリ。
そんなの妄想だと僕は思います。
完璧主義者という人がいないとしても、
失敗するのが嫌だから、やらなければならないことや、
本当はやってみたいことに取りかかろうとしない。
そう考える人は多いでしょうね。
失敗するのは怖いし、カッコ悪いし、自分が傷つくものですが、
そんなときこのサリーのセリフを思い出したいものです。
※50年間連載された「ピーナッツ」が年代別にまとまった文庫本です。
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