この4月から、部署が異動になり、担当する仕事の内容ががらりと変わりました。
社会人になって、遅ればせながら初めての異動。
デスクの引っ越しは大変で、不安もありましたが、
力いっぱい後押ししてくれたのは、お客さんの一言でした。
これまでの仕事は、取り扱う商品の関係上、
お客さんや相手先の方には年配の女性が多く、
大卒間際の初々しいときから関わっていたので、
まあまあ、それはもうとても可愛がっていただいたのでした。
異動することになり、その旨を伝えると、みなさんそろって驚いて、
そして次には「寂しくなるな」なんて言ってくださいました。
いやホント、それはこっちのセリフで、いざ離れることがわかると
仕事だけでなく心まで、どれだけお客さんに支えられていたのだろうと
一気に思い知らされたものです。
それだけでも、僕のハートはグググッと締めつけられ、
熱いものがこみ上げてくるのを感じていたのですが、
とどめを刺された言葉をもらいましたのです。
その言葉をくれたのは70代の女性。
担当を離れることになったと伝えると、
「あら、それはなんて寂しい!でも仕方ないね。
ありがとね、体に気をつけてね」
と言ってくれました。
この言葉をもらった瞬間、ホントに泣きそうになりました。
こらえるのに必死でした。
だって、70代の方から「体に気をつけて」なんて、反則でしょう。
体がビリビリ震えたのを覚えています。
そんな年の離れた人で言「体に気をつけて」なんて、
家族や親族からしか言われないですよ。
ワンピースのサンジとゼフのあの感動シーンを思い出しました。
全力で「○○さんこそ!」と返しました。
自分のしてきた仕事は悪いものではなかったんだろうな。
認めてもらっていたんだな。
と、同時に自信にもなりました。
去りゆく者にそんな自信を持たせてくれたことに
感謝の気持ちでいっぱいでした。
お客さんには、仕事だけでなく、
心の方も支えてもらっていたんですね。
本当にありがたいことです。
仕事の相手がこれから変わっても、
またそんな関係が築ける仕事をしないとですね。
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