僕の部署に、1つ年上の先輩社員がいます。とても真面目な人です。そしてその真面目エネルギーを、組織の体制が良くなるように、他の社員の質が上がるようにという方向に向けています。でも僕は、それってかなりもったいないと思えて仕方ありません。もっと自分を見るべきですよ、絶対。
人は変えられない
と、よく言われますよね。みなさんも1度は聞いたことがあるはず。
でも、僕はこれは事実じゃないと考えています。人は変えられます。ただ、それには手順というものがあると思うのです。
自分から変える
その手順の第一が、自分を変えるということです。大人気自己啓発ブロガーのさとうみつろうさんの著書『神さまとのおしゃべり』のなかに、「鏡は先に笑わない」という言葉があります。
僕たちがそれぞれ見ている“せかい”は、それを見ている人(僕やあなた)によって変わります。なので、“せかい”を変えるには、まずは自分から変えないといけないのです。
ちょっとさとうみつろうさんに影響されて哲学的、スピリチュアル的になってしまいましたが、普通に考えてもそうだと思いませんか?
他人のことを変えようとしている人が、なんの実力も持たない人の場合、誰がその人の言うことを聞いて変わろうとするでしょうか。
北風と太陽
これも有名なお話。旅人のコートを脱がそうと北風が力づくで吹いても、旅人はより頑なにコートを押さえます。そうではなく、太陽がしたように、旅人に自分から「コートを脱ごうかな」と思わせることが有効です。
この太陽のように、自分の姿を見せて他人に「コートを脱ごうかな」と思わせるためには、他ならぬ自分が実力を備えていたり、影響力があったりする人物でなければなりません。
そうした人物になることができたならば、他人や組織を変えることもできると思います。あくまでも、力づくで変えるのではなく、他人や組織が自発的に「これは変わらなきゃ」と思わせるようにすることが大事です。
[ad#ad-1]だけど、そもそも…
はい。ここまで書いてきたのでうすが、そもそも、僕はこう思ってしまうのです。
他人や組織なんて変える必要あるか!?
自分がなんとかしなきゃ変わらない人や組織にかまうくらいなら、そのエネルギーをもっと自分にフォーカスさせて、自分の実力を伸ばした方がはるかに有益です。
一生付き合っていきたいパートナーや友人、「ここに骨を埋めるんだ!」と思う組織ならば別ですが、それでもそういう相手ならば、自分の方が相手を受け入れる姿勢も重要と言えます。
自分の実力を伸ばし、それでも変わらない他人や組織ならば、置き去りにしても構わないと思います。すなわち、付き合いをやめたり、より実力を活かせる組織を探したり。
まとめ
他人や組織のことを批評して、ダメ出しして、変えようとがんばって。
そんなところに時間と労力を投資しても、ハイリスクローリターンだと言わざるを得ません。一番の投資は自分に投資すること。これはもういろんなビジネス書に書かれています。
と、そんな偉そうなことを言う僕はというと、今の会社を置き去りにすることを計画しています。自分で稼ぐ実力をつけて、もっと自由に働ける環境を求めていきたいんです。
それは、他ならぬ妻や子どものためです。仕事ばかりで家庭を顧みないお父さんには絶対なりたくありません。あ、そうか、となるとつまりは自分のためですね。
でもやっぱり、人間自分のために生きるものでしょ?
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