映画「海賊とよばれた男」男性は感涙必死!僕の泣けたシーンをレビュー

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映画

12月10日(土)に公開された映画「海賊とよばれた男」観てきました!
この作品は、百田尚樹さんの原作から入ったのですが、
これがまた最高だったもので、絶対に観たかった映画です。
何かにすべてを注いだことのある男性は必ず泣くこと間違いなし!
この記事では、僕の泣けたシーンを紹介しながらレビューを書いていきます。

 

映画の冒頭は、B29が焼夷弾を落とす映像から始まりました。
相次ぐ空襲を受け、日本はついに敗戦。
主人公、国岡鐡造が60歳のところから物語はスタートします。

 

◆「愚痴をやめよ」
終戦後に集められた国岡商店の店員たちに、
店主として、鐵蔵は「愚痴をやめよ」と開口一番に言います。
この言葉、本当に前を向いている人間にしか言えない言葉だと思います。
 
そして、原作にもありましたが、「一切の馘首(=リストラ)はしない」
と断言するのもカッコイイですね。 
人間、行動のスタートはやはり気持ちであったり覚悟、ですよね。
鐵蔵の男らしさに冒頭からしびれます。

 

◆「熱が足りんのよ!」
「愚痴をやめよ」「馘首はしない」と言ったものの、
戦後の日本にこれまで国岡商店が扱ってきた石油はなく、
いろんな仕事をはじめます。
 
なかでも、元海軍司令官だった藤本が持ち込んできた
ラジオ修理の仕事が詳しく描かれています。
「こんな時代だから娯楽が必要」と主張する藤本を認め、
店員に組み入れた鐵蔵。
そしてそのラジオ部の部長を藤本に任せます。
 
銀行から融資が受けれず苦悩する藤本は、
融資が受けれないのを「今は銀行も苦しいから・・・」と言いかけますが、
鐵蔵はそれが言い終わる前に、「違う!」と一喝。
 
「(お前のラジオ修理事業に対する)熱が足りんのよ!」
 
という一言に、藤本は目を覚まされます。
その後、藤本は「店主の気持ちに応えたい」一心で
銀行から見事融資を受けます。
 
鐵蔵からの藤本への言葉、
ここにも鐵蔵の“熱”があり、それが藤本にも
きちんと伝わったのだと感じました。

 

◆タンク底の石油すくい
これは原作でも最も好きな場面でした。
映画でも上手に描かれていて大満足。
雇いの人足(にんそく)も逃げ出す重労働に、
店員自ら覚悟を決めて取り組む姿。
 
その原動力になっているのは、各店員の店主への想い。
鐵蔵も自らタンク底に降りようとして止められる場面もあり、
ああいう姿勢と気持ちこそが店員に尊敬され、慕われるのですね。
 
また、その働きぶりを見たGHQが「美しいものを見た」
とつぶやいたのにもグッときました。
 
“おれも国岡商店の店員になりたい”
と一緒に行った妻に話したら、「私は嫌だなぁ」とのこと。
女子には響きにくいのでしょうか。男の絆の美しさ・・・

 

◆アバダン行きを知って燃える船員たち
一気に後半の場面ですが、ここは泣けた。
なんていうか、運動部にいた男性には伝わるはず。
 
“突如目の前に現れたドデカい試練。
 それに仲間で立ち向かおうと決めたときの、
 あの胸の底からこみ上げる燃えるような、
 もう無敵になれるようなエネルギー”
 
高校野球をやっていたとき、何度か経験をしたあの想い、感覚。
これが見事に再現される場面でした。
 
「アバダンへ行け」
という鐵蔵からの指令。
社運と船員の命、そして日本の運命もかけた、決断。
 
戦地同然の状況に放り込まれるような状況ですが、
船員たちのセリフに泣かされました。
「おれたちはみんな戦地戻り組。怖いもんなんてありゃせん!」
「どおりで今回はゴツイ奴ばかりだと思った」
「こんな連中、機雷も敵戦も避けて通りますよ!」
 
ア、アツい・・・。最高過ぎる。
思い出しても胸が熱くなります。
隣のカップルの男性も、後ろのチャラそうな男の子集団も泣いていました。
グスグスと鼻をすする音があちこちで発生。
 
男がみんな泣くので、僕も安心して泣けました。
劇場でも男同士の仲間意識が出来上がる瞬間(笑)

 

◆ユキの思い
鐵蔵は最初の妻、ユキと別れてしまいます。
ユキの置手紙には、「仕事でかまってもらえず寂しかった」という内容が。
 
しかし、鐵蔵は晩年。
そのひ孫にあたる女性から、ユキが亡くなった知らせを受けます。
 
その女性の話では、ユキは鐵蔵を終生心から愛し、
鐵蔵に関するニュースを集めていました。
自分に果たせなかった跡取りができたことも喜んでいた
と聞かされ、鐵蔵は泣き崩れます。
 
そのスクラップには二人で撮った写真も出てきて、
それを抱きしめながらさめざめと泣く老人。
これには妻も泣いたそうです。
僕はもちろん、とっくに目を腫らしていました。

 

◆最後のシーンは反則級
そして、映画最後のシーン。
ベッドに横たわり、医師に「今日が峠」と言われる鐵蔵。
 
そんな鐵蔵が最後に見た夢は、
苦楽を共にした店員たちと、事業の立ち上げに作った小舟に乗り、
海で石油を売る場面。
 
そして、先頭で社旗を持つ鐵蔵の横には、
鮮やかな着物姿のユキが・・・!
 
はい、最後にまた号泣。
書いている今でも思い出し泣きしています。リアルに。
 
何これ?反則でしょう!?
そりゃ泣くよ!
 
 
 
◆映画が終わって・・・
エンドロールを最後まで観るのは僕の映画に対する礼儀なのですが、
今回はそれ以上に泣いた顔が戻るのにありがたい時間でもありました。
 
それでも、同じ劇場の男性たちは泣いた跡が。
それに対し、女性はそうでもないようでした。
やはり、このアツい感動は男性の方が響くのでしょうか。
 
 
と、そんなことを考えていたら、
劇場の階段をしっかりと手を握って
ゆっくり降りていく老夫婦が目に入りました。
 
おじいさんが少し先導し、おばあさんが階段を下りるのを
しっかりサポートしています。 
 
奇しくも、鐵蔵とユキのラストを観たあと。
そんな優しくて暖かいお二人を見て、
僕たち夫婦もああなりたいと妻には話さず、ひそかに思いました。
 
 
男泣き、感動泣き、もらい泣き。
そして奮い立たされるアツいエネルギーと勇気をもらった映画でした。
本当に見応えのある、いい映画でした。 
 

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