小説「ジョーカー・ゲーム」を読んでから、
この言葉が僕の究極のおまじないなんです。
この言葉は、柳広司さんの小説「ジョーカー・ゲーム」に出てくる言葉。
今年の1月に映画化もされましたが、大好きなシリーズです。
この小説はいわゆる「スパイ小説」
スパイと聞くと、007シリーズを思い出し、
ど派手なアクションシーンを思い浮かべる方も多いと思いますが、
この「ジョーカー・ゲーム」はそれとは真逆の、リアルなスパイを見せてくれます。
第二次世界大戦の時代に、日本の陸軍の一機関として作られた
スパイ養成機関「D機関」。
このD機関でスパイたちは奇妙で異常なテストや訓練を受けます。
何気なく歩いた階段の数を聞かれたり、
鏡に反射した文字を流暢に読むことを求められたり、
冷たい水の中を歩いたあとに前日に暗記した脈絡のない文章を暗唱させられたり。
しかし、そんなテストもなんなくこなす連中ばかりが集められているのです。
そうしてD機関の訓練を終えたスパイたちは、
各国に散らばり複雑怪奇な世界情勢のなか、情報戦を繰り広げます。
スパイですから、もちろん匿名。常に自分と言う人間を隠さねばなりません。
つまり、手柄を立てても名は売れない。
また次の任務に飛ばされるだけ。
そんな世界に才能あふれるスパイたちはなぜ身を置くのか。
その理由が、「自分にはこのくらいのことは出来なければならない」
という途方もない自負心、プライドを持っているからなのです。
常にこの自負心を満たし続け、自分を試し続ける。
ええ、異常なやつらですよね。
しかし、「自分にはこのくらいのことは出来なければならない」
この言葉ってすごい言葉だと思いませんか?
こう自分に言い聞かせたら、もう挑むしかない。そしてやり遂げるしかない。
そんな気持ちにさせられます。しがないサラリーマンでもね。
だから、この言葉を僕は究極のおまじないとして日々使っています。
繁忙期で「ふざけるな!」というくらい仕事を何重にも押し付けられるとき、
未経験の仕事や交渉をするとき、
スマートかつ楽しいデートプランを練るとき etc・・・
「自分にはこのくらいのことは出来なければならない」
ふつりと勇気とやる気、そして根拠のない自信が湧いてくるのが体験できると思います。
ポイントは、本気でできると思うこと。
それを卒なくやり遂げた自分を想像(≒妄想)することです。
お試しあれ。
※小説もお試しあれ!(^^)/
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