「真田丸」18話。ついに昌幸が上洛しましたね。
そんな18話で僕が持った感想がこの記事のタイトル。
おとりの「卑怯者で何が悪い」のセリフにはしびれました。
その言葉を受けて秀吉のもとへ上洛した昌幸。
卑怯者に徹するにはちょっとプライドが表に出すぎやしないかと感じたのです。
上洛するかどうかを母である“とり”に相談する昌幸。
(肩をもみながらのシーンで、今日は母の日だからかなとか思いました)
するととりは、「形だけ従って、爪と牙は隠しておく。時期がくれば秀吉を倒す」
そして、「卑怯者で何が悪い」と息子を奮い立たせました。
そうして上洛を決めた昌幸ですが、秀吉との対面の前泊は古寺。
調達した着物はコーディネーター石田三成に全否定。
しかも、秀吉との対面のはずが出てきたのは甥の秀次。
次の機会に秀吉本人には会ってもらえたものの、
なんと因縁の徳川家の家来(与力って言ってましたが)になれと言われてしまいます。
とにかくさんざんな扱いにされてしまった真田家。
昌幸はそれに対し、憤り、落胆し、「どこで間違った?」と
自分を責めだしてしまいます。
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でも、僕、個人的には昌幸のこのリアクション、
気持ちはわかるけど違うんじゃないかと思います。
だって、卑怯者になる覚悟で上洛したのです。
だったら、相手の懐にできるだけ深く入り込めるよう、
変な文句や不快感を漂わせず、「はい。はい」と平然と従い、
できれば「ありがたき幸せ」くらいのことを言ってのけれるくらいの
“余裕”が必要だったのではないでしょうか。
そして、そんな自分を責めることはまったくなく、
むしろ、信繁の言ったとおり、大名となって領土を守ったことを
もっとプラスに捉えて「とりあえずこれでOK」くらいに思っておけばいいのです。
懸命にやってきた結果がこれかと、プライドが傷つくのもわかりますが、
ないがしろに扱われたことで心を揺さぶられてしまっては相手の思うツボです。
もっと大きなプライドを持って、そんな扱いサラリと流して、
虎視眈々と秀吉のあとの世界を見据える。
そんな強気の昌幸がまた見たいものです。
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