読むのが速い人はうらやましいけど、僕はやっぱり言葉を大事に読みたい。

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スヌーピー(配られたトランプ)
 
僕の彼女は僕と趣味が合い、読書好き。
そして読むのが速い。しかも半端なく。
ゆっくり読む僕はその足元にも及ばない。
少ない時間でたくさんの本に触れられるのはうらやましい。
でも、本に出てきた言葉を大事にするのは僕の方が上だな。
そう思った出来事がありました。


この記事のトップ画は、今やすっかり名言で有名になったスヌーピーのセリフ。
原作の「PEANUTS」の日本語訳をしているのはあの谷川俊太郎。
その谷川さんの訳がこちら。
 
配られたトランプで勝負するっきゃないのさ・・
 

このめちゃくちゃかっこいいセリフ。
ちなみにどんなやりとりで出て来た言葉かと言うと、
 
犬なんかで
 
ルーシーの、
 
時々あなたは、どうして犬なんかでいられるのかと思うわ・・
 
という、ちょっと野暮ったい質問に対しての返答。
カッコよくて、粋な返しです。
 
いつか使ってみたいと思っていたこの言葉、
実は彼女も知っていました。
 
彼女がこのスヌーピーのセリフを知ったのは、
『いつかティファニーで朝食を』という漫画で
このセリフが引用されていたからとのこと。
  
 
でも!
 
読むのが速い彼女、このセリフをどのように覚えていたか、
それを聞いたときに驚かないではいられませんでした。
 
彼女が記憶で反復したスヌーピーのセリフは、
 
置かれた場所でがんばるしかないのさ
 
・・・だったのです。
どうでしょう。正しいスヌーピーのセリフとのこの違い。
何よりカッコよさが違い過ぎて唖然としちゃいました。
 
 
「置かれた場所」じゃなく「配られたトランプ」だからオシャレなんだし、
「がんばる」じゃなく「勝負する」だから男らしいのです。
 
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意味一緒じゃん。と思う方もいるでしょう。
しかし、僕のなかではもはや意味が違う言葉と言っても過言ではありません。
 
人間は言葉を使う生き物。
その一人ひとりの世界観は、言葉で形作られている。
と、僕は思っていて、
もし、スヌーピーのセリフが彼女の反復したとおりの言葉だったら、
僕の頭と心にはこんなに印象に残ることはなかったでしょう。
 
 
読むのが速い人がみんなそうと言っているワケではありませんし、
彼女も僕ほどこの言葉が響かなかっただけということも考えられます。
でも、僕としては本を読むときにはもっとじっくりゆっくり、
そこで用いられる言葉や表現を味わいたいと思うのです。

 
 
僕の好きなブロガーさん、凡夫さんの読書記事に、こんな言葉があります。
 
観光地で全力疾走しても意味がない。
 
これ、もはや名言だと崇め、ゆっくり読書派の僕の心の支えにしています。
  
 
 
速読がもてはやされる世の中ですが、
本はやっぱり、好きに読むのが楽しいもの。
 
ゆっくり読んで味わうのも大事で有意義な読み方です。
もっといい言葉に触れて、深い世界観を持った人生を味わいたいものです。
 
  

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