ニホニウム発見に「役に立たないの?」なんて、無粋の極み

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今日のニュースを見ていてとてもムッとしたこと。
それは、このたび森田浩介さんが発見した113番目の元素「ニホニウム」について。
「日常生活で役に立たない」というところをツッコミ過ぎていて、
その無粋さにムッとしたのです。
新しいものの発見の意義は、役に立つかどうかなんてところにはないと思うんです。

僕自身はコテコテの文系で、
科学、数学、物理などの高尚な学問とは縁を切った身です。
 
しかし、専門でなくてもわかることがある!
 
それは、「今まで世界が知り得なかったものを発見した!」
ということは、ものすごくロマンに溢れているということ。
 
記者会見や取材に、ニッコニコの笑顔で答える森田さんの顔を見てください。
失礼ですが、いい年のおじさんが子どもみたいに無邪気に喜んでいる。
大人になった僕たちに、そんな瞬間ってありますか?
少なくとも僕はなかなか経験がありません。
・・・草野球で完封勝利したときくらいでしょうか。 
 
 
自分の専門分野で、成功を信じて待ち続けた結果が得られ、
世界でまだ誰も知らない元素が目の前に現れた。
それに自分が名前をつけて、世の中に発表する。
 
こんなロマンはないですよね。 
 
そのロマンの世界に「人間の生活に役に立つ」なんてものは必要ないのです。

もちろん、突然発見のニュースを知らされた僕たち一般人は、
「それって役に立つの?」と真っ先に考えてしまいます。
それは当然の思考です。
 
でも、ニュース番組で「生活に役に立たない」ということに着目する必要は皆無です。
もっと言うと、研究者を冒涜していると思います。
  
 
ロマンを追い求めて自分の全エネルギーを傾ける。
それってやっぱり、とても夢があることだと思うのです。
もっと森田さんのそういう姿勢を僕たちに報道してほしいものです。
 
そこで報じられた一人のおじさんのニッコニコの笑顔と、
一人の研究者のひたむきさとが、僕たちに夢を与えてくれます。
一人ひとりの人たちが夢を見て、夢を実感できることは生活に役立ちます。
 
 
森田さんは「ニホニウム」の存在だけでなく、
夢を追い続けることの素敵さと、それを叶える喜びの大きさの存在を示してくれた。
森田さんの笑顔を画面越しで見ると、僕はそう感じるのです。
 
 

コメント

  1. M.I.F より:

    いやー、僕がブログで書くまでもありませんでしたね笑。まさにおっしゃる通りです。
    基礎研究は、すぐにはあるいは、永遠に、生活の役に立つことはありませんが、
    その研究をするにあたって使った機材や建設費なんかの2次的3次的な経済活動はある意味役に立ちますし、
    そもそも「役に立つ必要は無い」と思うんですよね。

    こういう研究はスポーツや芸術などのように人々を感動させ、わくわくさせるという性質によって生活が便利になることはなくとも役に立ちますし、今回の発見などで「科学」に興味を持った子が、この分野以外の分野で活躍すれば、この大発見にはそういったメリットがあったわけですし。

    元素の名前をアジア初、命名したなんていう大発見を一般的な感覚の「役に立つか」で語るなんて・・・って感じでした

    • かず かず より:

      M.I.Fさん遅くなってしまってごめんなさい!
      仕事で大きなイベントを担当しててパソコン開けるのもやっとの状態です。。

      共感してもらってうれしいです。というか、M.I.Fさんなら共感してくれるだろうと思って書いていましたが(笑)
      そうですよね、役に立つというより人間が誰も知らなかったことを見つけられたということに意味を感じます。
      子どもが科学に興味を持ってくれたらと言うのは森田さんもおっしゃってましたね。