新婚旅行で行ったイタリア。
 いろんなお土産を買ってきましたが、現地で衝動買いしたリコリスというお菓子。
 これは失敗だった。
 ネタにはなるけど注意してほしいお菓子、リコリスの紹介記事を書きたいと思います。
僕とリコリスはローマの街角の雑貨屋さんで出会いました。
 ピサからの移動のあと、夕方に到着したローマ。 
 ローマには日本の百貨店である三越のローマ店があるということで、そこを見に行こうとガイドさんに案内されているときのことでした。
  
 通り道にあったこの雑貨屋さんで、レジの前に置かれていた日本では見慣れないサイズの缶。
 なんだろうと見ていると、ガイドさんが「それはリコリスって言って、こちらでは人気のお菓子です。甘草(かんぞう)という植物から疲作られてるんですよ」と説明してくれました。
  
 その説明には「へ~」という相づちだけだった僕たちでしたが、続けてガイドさんが言った一言に心が動かされました。
  
「缶がとってもかわいいでしょ」
  
 言われてみると、確かに・・・。レジ前のスペースに色とりどりの、しかも外国感のあるデザインの小さな缶はとてもかわいい。
  
 (これは拾った画像ですが、こんな感じで並んでいました)
  
  
 サイズも手のひらサイズ。じっと眺めているうちに買ってみようという気持ちになってしまいました。
  
  
 僕は自分用に上のデザインのを1つ購入。
 しかし、缶のかわいさに魅かれた妻は、年の近い女の子の従妹にと、4つ購入しました。
  
  
 そう、これが帰国後に大バッシングを喰らうことになるとは知る由もなく・・・
  
  
  
 こうして衝動買いしたリコリスを僕たちが食べてみたのは帰国後しばらくして。
 お土産をひとしきり配り終わった後でした。
  
 缶を開けると、黒光りするキャンディーのような物体が敷き詰まっていました。
  
  
 妻と同時に1粒、口の中へ。
  
その後のことは何とも形容しがたいのです。
 周りをコーティングするささやかな甘みが取れたあとの味は、端的に言えば苦み。
 漢方のような。さらに口の中で舐め続けるとえぐみも感じられます。
  
 やばい、これ以上はヤバイ。
  
 時間にして1分。
 僕たちは2人ともティッシュを1枚ずつ取り、そこに「ごめんなさい」をしました。
  
  
 これが「こちらでは人気のお菓子?」ホントかよ?とガイドさんを怪しみました。
でも、調べてみると確かに子どもからお年寄りまで食べるそうな。
 いやいやいや。“口に合う・合わない”っていう言葉は実在すると感じました。
  
 後日、妻は従妹から非難を喰らうことに。まあ、当然と言えば当然です。
   
  
リコリス、と言えば僕がもうひとつ思い出したのは、スピッツの曲にその名も「リコリス」という曲のこと。僕は車でもよく聞く好きな曲です。
 その歌詞に、“その笑顔はリコリス味”というフレーズがあるんです。
  
 草野さんの爽やかな歌声と軽やかで明るいメロディー。
 てっきりリコリス味というのは爽やかで甘い味だとばかり思っていましたが、実際のリコリス味を知ってしまった今では、「リコリス味って悪口だったのか?」なんて訝しんでしまいます。
 果たして真相はどうなのか・・・
  
  
 そんなインパクト大の失敗したお菓子でしたが、職場で配ってみたところ、非常にウケました。もちろん、マズ過ぎて(笑)
 「今度から何か仕事で失敗したらコレ食べさせられることにしよう」と罰ゲーム扱い。なるほど、その使い方があったかと感心しました。
 缶は重宝する予定です。
  
  
 決してオススメはしませんが、1つだけ、ネタと缶狙いで買ってみるのはアリだと思います。
  
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