どう映像化したのか!?映画「イニシエーション・ラブ」

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映画「イニシエーション・ラブ」を観てきました。
 
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公開は先週だったのですね、1週遅れて後悔しています。
原作小説にかなりやられちゃった僕は、この映画は絶対に観ると決めていました。

※ご注意※
この「イニシエーション・ラブ」という作品には、最後の最後にどんでん返しのトリックがあります。
今回この記事には、そのトリックも含んだネタバレを含む内容に触れます。
観て来ておいて、さらに書いておいて内容に触れないのでは、
僕としても読者さんとしてもつまらないと思うのです。
 
なので、「まだ見てない」という方は決して読まないでください。
メインとしては「私も観たから振り返りたい」という方に向けて書きます。
「ネタバレでもいいのさ!」「かずの書く文章なら面白いから読みたい」←そんな人いない
なんて方はもちろん大歓迎!(^^)
 
とにかくネタバレを含みます。先に進む人は注意するのですよ。

原作を読んでから映画に行きました。

この映画を観る人は大きく2つに分けられると思います。
①原作を読んでいる人
②原作を読んでいない人
 
一見当たり前でどの映画にも当てはまりそうですが、
この「イニシエーション・ラブ」についてはこれがかなりの差になります。
最後の騙しのトリックを知っているか、知っていないか。
この違いで視点がこんなにかわる映画もそうないでしょう。
 
僕は原作を読んでいて、①に当てはまります。
そんな①の人については、この映画化にあたり、こんな疑問を持ったことでしょう。

どうやって映像化するの?

ですよね?きっと思いましたよね?
あのトリックは文章だから叶うトリックです。
映像化したら、丸見えじゃないか!と。
僕も思いました。いや、思い込んでいたのです。
 
でも、しっかりと作られていましたね!
これは面白い仕上がり!
②の原作を読んでない人も多かったらしく、
「えーー!」とか「ひえーー!」という声が劇場内で起こっていましたよ。
みんなまんまと騙されたのですね。
 
素晴らしい演出の映像化でした。また後でも触れます。

見どころをポイントに分けて

①前田敦子が!かわいい!!
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この映画のキーマン、マユを演じるのは前田敦子。
特に好きでも嫌いでもない女優(でいいんだよね?)です。
しかし、しかししかし、この映画でめっちゃかわいいと思ってしまいました。
 
ちょっと男慣れしてる感がマユっぽくないかなとも感じましたが、
人懐こい笑顔とかわいい声、そして飛び跳ねたり、じゃれついたり。
80年代のファッションや髪型もよく似合ってて、とにかくかわいいのです。
 
 
②1980年代の感じがよく出てる。
君は何歳だ?と突っ込まれるかもしれないのですが、28歳です。
1987年という設定で始まりますが、僕が生まれた年です。
よって80年代の感じとかよく出てる。言っても実のところよく知りません。

この時代、タッくんやマユより少しだけ年上だった両親の写真をアルバムで見ている程度。
あとは他のテレビの影響でしょうね。
車やファッション、ダイヤル式の電話、統一感がありおもしろかった。
僕の生まれた年って、世間はこんなだったんだなぁ。

また、映画の途中、ほぼ途切れることなく80年代のヒット曲がバックで流れます。
これは監督ははじめ制作スタッフの趣味でしょ。絶対(笑)
「ルビーの指環」は渋くてカッコイイ曲ですね。
 
 
③コメディーっぽい雰囲気で大爆笑。
原作はそんな雰囲気一切ないです。
しかし、映画はコメディーっぽさに溢れていました。
ま、それもサイドAの方だけですけどね。サイドBはやはりシリアスです。
太ったメガネ青年のタッくんのシーンはいちいち笑えた。
 
「はい、秋山歯科です!」には劇場内爆笑。原作になくて僕も笑いました。
大勢で茶の間のテレビを見てる雰囲気になって、楽しかった。
その後もサイドAではホントに笑えましたね。
そうなんだよ、好きな女の子に振り回される男はあんな感じだよ。
太ったメガネ青年に親近感と好感を持ちます。

 
④木村文乃が!すごい美人!!
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木村文乃さん、美人ですね。大好きな女優さんです。
マユと違った少し大人な雰囲気の美人、美弥子。
適任者だと感じました。
 
前田敦子と同じく、80年代のファッションがよく似合ってました。
大人っぽい感じなのに、タッくんに告白するシーンなどのデレぶりには萌えました。
もう一度観たいですね。
 
 
⑤最後の見どころ!隠しトリック
さて!この作品の神髄である隠しトリックについて感想を書きます!
さらにポイントに分けて書いていきます。
改めて言いますが、ネタバレ注意ですよ!
 
 
〇タッくんの最初のシーンと返信シーン
最初に銀幕に映ったのは、タッくん役の松田翔太だと思っていました。
そしたら違ってビックリしました。太ったメガネの青年。あなたはどなた?
と思って調べましたが、映画の公式HPにも載ってない!どういうことだ!
・・・いや、そうか。載せちゃダメなのか。ネタバレにつながってしまうものね。
 
隠しトリックは、別人である2人のタッくんが途中で入れ替わっているということですが、
映像なのに別人を同一人物に見せるにはどうするのか?
それがこの映画化にあたり一番興味のあったところです。
 
いやいや、しかし、上手に入れ替わってましたね。
太ったメガネの青年が、マユの指摘によってカッコよく変わる。
変わった姿が松田翔太。
ここで劇場から笑い声がたくさん聞こえました。変わり過ぎ(笑)
 
トリックがわかってて、わかってないお客さんのリアクションが聞けるのは面白い。
なんだか変な優越感を持って観ていました。
 
 
〇原作とは少し違う終わり方
2人のタッくん、夕樹と辰也。
原作では、美弥子の家で辰也の方が「辰也」と美弥子に呼ばれておしまい。
てっきり夕樹だと思って読んでいた僕は「辰也って、、君誰!?」
と気持ち悪くなってネットで真相を確かめました。
その時に旧ブログで書いた記事がこちら
そしてマユに対して怒りを覚え、女性不審になりかけたのです。
 
でも、映画では2人のタッくんが対面しましたね。
辰也は美弥子の家を飛び出して、夕樹はマユのプレゼントに浮かれて。
そんな突然でき上がった修羅場にマユはどうするの!?と思っていたら、
「にこり」
笑いやがった!!この子今笑ったよ!!
と、マユへの怒りと不信感が再燃。
そしてそのままエンドロール。いや~、やってくれた。面白かった。 
 
 
〇最後に時系列でネタばらししてくれる。
このトリックのミソは時間軸をねじって見せてくることです。
後に流れるサイドBの方が、先に流れるサイドAより前の時間なんですね。
ホントに、改めて良くできた、意地悪なストーリーです。
 
コメディーな感じとシリアスな感じですっかりリアクション豊かになったお客さんは、
最後のシーンでは思い切り「???」となっていました。
トリックを知ってる身としては面白かったです。
 
でも、これをこのまま終わったら、お客さんはトリックの種がわからないぞ?
僕も【ゴンザの園】さんという完全無欠な解説ブログに到達するまで謎のままでした。
どうするの?
 
と思っていたら、ラストに丁寧に時系列でネタばらし映像がついていました。
劇場内、「えーー!」とか「ひえーー!」といったお客さんの叫びが連発。
 
原作にはなかった、映像ならではの細かいネタばらしも発見しました。
マユのもとを去る辰也の車と、マユのもとに駆けつける夕樹の原付がすれ違う。
マユが「どっちにしよう」と選んで辰也が面倒そうに「こっち」と選んだワンピースは、
サイドAで夕樹とのデートで着てた服でした。
  
ワンピースのことに気づいたのは正直かなり少数なのではないかな。
よく気づいたと自分でも思いました。
 
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まとめ

ん~面白い映画だった!
実に奥深く、「イニシエーション・ラブ」のトリックを映像化していました。
新感覚の小説でしたが、映画もこれまた新感覚のエンターテイメントでした。
これは絶対観るべき映画です!
原作を知っている人も、読んでない人もね。
 
しかし、ナイーブな男子は注意してください。女性不審になりますよ。
カップルも多かったけど、大丈夫なのだろうか。なんて思いました。
楽しい映画を観たという充実感と、
「世の中にマユのような女の子がいませんように」と強く願う気持ちを抱え、
僕は映画館を後にしました。
 
 

 

コメント

  1. M.I.F より:

    面白そうかと思ってましたが、こういう「めっちゃどんでん返しあるで!」っていうのはだいたい途中で「あ、こうかも・・・」ってなるんで見るつもりはなく、まさに『「ネタバレでもいいのさ!」「かずの書く文章なら面白いから読みたい」』派として読みましたよ(・ω・)ノ

    最初の方にあった「文章なら分からないけど映像なら・・・」というので、人物の入れ替わりあるいはまさに時系列トリックかなと思いました。(人物の入れ替わりは、女優陣の方と思ってましたが)
    時系列トリック、「模倣の殺意」っていう小説で読んだことがあったのでw

    いやー、それにしても木村文乃さん、美人ですよねー。4年ほど前のドコモのCM以来ずっとファンで、最近ドラマやバラエティでよく見かけるのでつい見てしまいます

    • かずかず より:

      そうですか。さすがのM.I.Fさんも騙されると思うけどな~(笑)
      小説は解説がついてないので読み終わりがなんとも気持ち悪いんです。とにかく衝撃でした。
      文章が面白いだなんて。ありがとうございます(笑)

      似たトリックをすでに知っていたのですね!
      読んでいる途中、微妙な違和感を持つところもあるんですが、まさに最後の2行で全然違う話になるんです。
      それと同時に女性の怖さに触れます。「フ…フィクションだもんね!」と自分を落ち着かせましたよ。

      ドコモのCMツボでしたよね!確かに最近よく出ますね。周りの湯人にも好きな奴が多いです。

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