「真田丸」第32話。石田三成“張り合ってしまう性格”こそが家康との差

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真田丸

真田丸32話、「応酬」。見ました!今週もおもしろかったですね。
見終わって思ったのが、「三成、相手と張り合い過ぎ」ということ。
冷静沈着に計画を立てて物事を進めていける力があるのに、
結構イライラ屋さんですよね。
その性格が彼の最大の弱点だと確信した回でした。

今日の32話では、豊臣秀吉亡き後の権力を我が物にしようと、
徳川家康がかなり秀逸なたぬきっぷりを展開。
 
各国の大名家と結婚話を勝手に結んだ件を追及される場面では、
「その約束事は忘れてしまっていた」
ととぼけ、自分のペースへ場の雰囲気を持っていきました。
 
見ていた僕も「そうきたか!」と変に関心してしまいました。
そんなたぬきっぷりを駆使した家康が
三成に対して優勢な立場を築いていく。そんな32話でした。
  
 
 
さて、対する三成は、家康の勝手を許すまいという思いのもと、
家康を除く老衆(おとなしゅう)と奉行たちに綿密に根回し。
信繁も上杉景勝のところに協力を求める根回しに行きましたね。
 
家康を問い詰める直前、
その場は「家康を追求し、老衆から失墜させよう」という結束が見られました。
ここまでは、三成のペース。家康は四面楚歌に陥るのかなと思っていましたが…
 
 
「忘れてしまっておった」
と発言。そう行ったときの形だけの悪びれ方と言ったら。
あざとすぎて見ていて笑ってしまいそうでした。
 
しかし、そう言われてしまうともう誰も責められず、
僕の敬愛する上杉景勝も「忘れていた、では済まない。気がする」
と小声で弱々しい発言。ちょっと泣きそうになっていました。
 
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そんな予想外の展開に、三成はプッツンきてしまいます。

事前に大谷吉継(刑部)にも「家康とお主の個人的争いにはするな」
と念を押されていたのに、ここで“張り合ってしまう性格”が顔を出してしまいます。
 
 
勝手なふるまいを見せる家康に、「それでは済まん!」と恫喝。
さらに、「老衆から下ろす!」と本音と目的をガッツリ言っちゃう。
ここが家康との差。
 
家康は冷静に虎視眈々と作戦を練り、
自分の本音と目的はひた隠しにしたままで、最終的にそれを達成します。
 
三成も、豊臣家サイドでは頭の切れる男。
家康に勝るとも劣らない作戦を考えられるでしょう。
 
しかし、イライラ屋さんで、つい相手と張り合ってしまう性格で
すべてを台無しにしてしまうのです。
だから予想外の展開に弱い。
常に冷静ならもっとうまく対処できる能力があるのに。
 
 
今回の話で朝鮮から帰って来た加藤清正に対しても、
清正の発言にいちいち反発してましたね。
宴の席で、「おれはお前と飲みたいんだよ!」とかわいいことを言った清正に、
「おれは飲みたくないんだ!」と手を振りほどき退室。
 
 
 
この真田丸の三成を見たうえで、関ヶ原の戦いのことを考えれば、
三成が家康と対等に対抗できたのは戦場ではなく、
こういった政(まつりごと)の場面じゃなかったのかなと思います。
 
しかし、その政の場面でも、張り合ってしまう性格のせいでどうやら敗北ですね。
武力を行使するという結論に至った時点で負け決定です。
 
 
そうやって三成と家康は対立し、家康に軍配が上がる結果に辿りつくのですね。
そんなことを感じてしまった、勉強にもなる32話でした。
 

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