先日観て来た公開中の映画「007 スペクター」
以前の記事でもこの映画について記事にしたところですが、
(「007スペクター」過去のスペクター作品との関連は?【ネタバレあり】)
僕は好きなことをじっくり書きたい人なので許してください。
今回の記事は、映画の内容に踏み込んだものにしたいと思います。
僕がおもしろいと思った見どころ、
ストーリー上で気づいたことことなどを書いていきます!
メキシコの死者の日の場面
007シリーズは、かならず派手な戦闘シーンやカーチェイスシーンから入ります。
これが観る人を世界観に引き込むワケですが、
この映画の冒頭は死者の日に賑わうメキシコの場面から始まります。
死者の日なるイベントがあるのを今回初めて知ったのですが、
このシーンがとても賑やかで華やか。目がくぎ付けになりました。
脚色とかないのかな?実際こんな華やかなのか?
と思い画像検索「死者の日」。すると、
映画のまんまの賑やかで華やかな画像がたくさん出てきました。
この画像なんか、冒頭のボンドの仮装に雰囲気そっくりですよね!
過去のクレイグボンド作との繋がり
ダニエル・クレイグが6代目のジェームズ・ボンド役になってからの
「カジノ・ロワイヤル」「慰めの報酬」「スカイフォール」の3つの作品と、
今回の「スペクター」はストーリー上、繋がりがあります。
過去の3作でボンドが対峙した敵、ヴェスパーやMの死など、
ボンドを苦しめて来た黒幕が今回の「スペクター」に登場します。
ファンとして全作を観て来た者としては、
それらと繋がりがあるとなるとうれしくなりますが、
逆に言えば、過去のクレイグボンド作品を観てないとわからない、
そんな場面も多い内容かなと思いました。
Qとの掛け合いが笑えてほっこり
前作の「スカイフォール」から、Qの役者が変わりました。
歴代のQから一変。一気に若くなったQを演じるベン・ウィショー。
このキャラが僕とても好きなんです。
ボンドよりかなり若いのに、ズケズケと生意気なことを言います。
しかし、007シリーズでのお約束、
新しい装備を紹介しながらのQとボンドの掛け合いは変わりません。
ここでジョークが交わされるのですが、
このジョークがシニカルな感じでこれまた大好きなんです。
今作ではQが愛猫家で、2匹の猫を溺愛でしいることが判明します。
「ローンと猫2匹のためにMには逆らえない」というQに、
「猫のためにMより僕を信じろ」とボンドが返すと、
嫌々ながらも素直にボンドに従うQが面白かった。
そのあとの「絵葉書を送るよ」というボンドのジョークと、
それに「それはやめて」と返すQにも笑った。
このやり取りが序盤にあることで、ほっこりタイムが生まれるのですよね。
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“殺さないライセンス”の行使
劇中で、MがMI6を丸め込もうとするCに対し、こういう言葉を言います。
「殺しのライセンスは同時に殺さないライセンスでもあるんだ」
現場で殺す殺さないの判断をする00セクションは必要だ、
という主張なのですが、なんだか意味深なセリフだな。
と思って聞いていました。
映画を観られたみなさん気づきましたか?
毎回適役はボンドが抹殺して終わるのに対し、
今作では黒幕のブロフェルドを殺さなかったこと。
これ、ボンドはMの行ってた“殺さないライセンス”を
行使したんじゃないかなと思うのです。
向けた銃からマガジンを取り出し、「弾が切れた」と見逃しました。
因縁中の因縁の敵だからこそ、殺さなかった。
ちょっと深いものを感じますよね。
腑に落ちなかったところ
とても楽しかった「007 スペクター」ですが、
一点だけ、わからなかったというか腑に落ちなかったところがあります。
ブロフェルドに寄って脳の人格認証機能を破壊されたはずのボンドですが、
マドレーヌの顔を見て「いつだってそこに君がいればわかる」と言い、
その後のシーンでも人格認証は正常でした。
あれ?ドリル刺さってたよね?
「君がいればわかる」って、気合いで乗り切っちゃったの?
と、ちょっと腑に落ちなかったのです。
わかる方はぜひ教えてくださいませ。
ボンドMI6辞めたの!?
見た人みんなが気になったと思われるラストシーン。
Qのもとに車を借りに来たボンドに対し、
Qは「でも、辞めたのでは?」と聞きました。
ボンドはそれに対し「そうだ」と一言。
え!?辞めたってMI6を!?
このシリーズどうなるの!?
クレイグボンドはもう終わりなの!?
と、最後に頭のなかはぐちゃぐちゃ。
このあとのシリーズどうなっていくのか。
不安でもあり、楽しみでもあります。
最後におまけ(超個人的)
最後に、MI6を乗っ取ろうとするMI5のCの役の人が、
僕の大好きな「シャーロック」のモリアーティ役の人で、
個人的に「わあぁ!」ってなりました。
(旧ブログ記事:英国ドラマ「SHERLOCK」最高!)
さて、見どころたっぷりで上映時間も2時間半あった本作に合わせて
またもやたっぷり書いてしまいました。
みなさんの感じたおもしろかったところ、
気づいたことなどは何かありますか?(^^)
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コメント
Qとのかけあいは面白かったですねー。ローンと猫のためにしろ、絵葉書のくだりにしろ笑
殺さないライセンスでもある、というMのシーン、個人的に好きです。前作ラストからMが変わり、これまでよりも、より諜報機関らしさ?のようなかっこよさがあるように思います。ワールドイズノットイナフで捉えられたMがちょっとアクティブに動いてましたが、今作のMは別格ですねー。
(ポケットに手を突っ込みながら睨みをきけせるとか笑)
拷問シーンは、自分もちょっと「ん?」って思いましたね。勝手に、「本当にそういう人格認識を破壊という部位があるのではなく、拷問の中で薄れゆく意識の中、認識できなくなっていって、目をつぶされて終わるから」解放後もマドレーヌを認識できた、って思うようにしました笑
次回作・・・来てほしいですよね・・・。2,3年以内に是非・・・
新Qはいいキャラしてますよね。猫好きとかツボでした。
新Mもまた、なかなかいいですね。最後はボンドに全面的に協力するところとか。
なんだかんだ言って信頼関係にありますもんね!
あ、なるほどなるほど。拷問の最後には、って意味だったんですかね。
途中で逃げ出せたボンドはぎりセーフだったと。ほうほう。
次回作楽しみですね!ただ、ボンド役が変わるのでは?という予感がします。
[…] ピンバック: 「007 スペクター」個人的におもしろかったところ、気づいたこと【ネタバレあり】 | かずのUPノート […]
スペクターほんとに良かったですね!
最初の死者の日は、ほんと釘づけでした。
ビジュアル的にも美しく圧倒的でしたし
「死者の日」をあえて冒頭に起用したのはこれまでボンドに関わった大切な人への弔い、
の意もこめてのシーンなのかなぁとか思ってしまいました。
Qの存在感は若い彼を起用したことで、より存在感がでるようになりましたね。
わたしもこのキャラクター大好きです。
ラストシーンでブロフェルドを殺さなかったのは、
復讐を復讐で終わらせないという答えを最後にボンドは出したんだね、
とわたしは解釈してみました。
Mの「殺さないライセンス」という言葉も良かったですね。(゚д゚)(。_。)(゚д゚)(。_。) ウンウン
ぜひ、ダニエルのボンドで次作を観たいですね!
なるほどー!死者の日のシーンは過去のキャラへの弔いですか!新しい解釈です!
Qめちゃくちゃいいですよね。今回は現場で危機を味わい見事回避するシーンもあって新鮮でしたし。
ふむふむ、それもなるほどですね!復讐を復讐で終わらせないか。
そういう解釈もできますね。
「殺さないライセンスでもある」はシリーズ内でも名言になったと思います。
ダニエル続けてくれますかね?そこも注目ですよね!
拷問シーンについては、ブロフェルドの台詞にあった通り、針が「正確に」紡錘状回に達したら、本当に相貌失認になってしまっていたのだと思います。但し、頭は固定されていたものの若干動かすことが出来ましたし、個人差もあるでしょう。ピンポイントで突き当てるのは難しそうです。危機一髪のところで逸れていたんじゃないでしょうか。”Cuckoo!!”
コメントありがとうございます!
確かに「正確に」と言ってましたね。なるほど、若干動かす余地はありましたよね。
流れとしては「あれ?ホントにドリルくらちゃったぞ?」と思いましたが、
現実的なところを言うとあの結果がホントなのかもですね。
”Cuckoo!!” ←なんて読むかわからず、調べてわかりました(笑)
拷問のシーンについてはほいほいさんが上で仰っている通りだと思います。
脳外科の手術には覚醒下手術というのがあり、患者の意識を保ったままオペを行います。
それは脳の腫瘍などを切除する際に誤って脳を傷つけ、失語症や半身不随などの合併症を起こさないようにするためです。
というのも、言語野のどこを傷付ければ失語症になるか、というのは実は人によりけりで、実際傷つけてみないとわからないものなのです。
ですからスペクターも試行錯誤するわけですね。一回目のポイントではダメだったから位置をちょっとズラして二回目、それがだめならもう一度他のポイントを・・・という風でしょうか。
通りすがりさんコメントありがとうございます!
なるほど、そうなのですね。そう言われてみたら、意識ある状態で脳の手術を行うというのは聞いたことがあります。そういう理由だったのですね。
ははぁ、個人差があるものなんですか!そうすると「ピンポイントで」というのは簡単ではないわけですね。
専門的な視点からの詳しいご意見ありがとうございました!通りすがりでも結構ですので、よかったらまた遊びにきてください!
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